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JP2010038173A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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JP2010038173A
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Yasuhiro Aoki
保博 青木
Masayoshi Nakura
雅善 名倉
Atsushi Narita
淳史 成田
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Hitachi Astemo Ltd
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Showa Corp
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Abstract

【課題】 油圧緩衝器において、リザーバからシリンダチューブに侵入した作動油、及びフリーピストンの背後の気体室に侵入した作動油をリザーバに解放すること。
【解決手段】 油圧緩衝器10において、フリーピストン60が下降端〜通常上昇端側にあるときには、フリーピストン60の背後の気体室73が、リザーバ30の気体室32に対して遮断され、フリーピストン60が通常上昇端を越えたときに、サブタンク室53が、フリーピストン60の背後の気体室73を介してリザーバ30に連通するもの。
【選択図】 図5

Description

本発明は二輪車用フロントフォーク等の油圧緩衝器に関する。
二輪車用フロントフォークに用いられる油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、車体側チューブの内部で該車体側チューブに連結したダンパのシリンダチューブに、車軸側チューブの内部で該車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたメインピストンを摺動自在に挿入し、このメインピストンによりシリンダチューブの内部をピストン側油室とロッド側油室に区画し、メインピストンのピストン側油室とロッド側油室を連絡する流路に伸側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部でメインピストンより上部に該メインピストンと相対するサブピストンを設け、このサブピストンによりシリンダチューブの内部のピストン側油室に対する上方にサブタンク室を区画し、サブピストンのピストン側油室とサブタンク室を連絡可能にする流路に圧側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部でサブピストンより上部に該サブピストンと相対するフリーピストンを移動自在に設け、フリーピストンをサブピストンの側に向けて付勢する加圧スプリングを有してなるものがある。
この油圧緩衝器では、フリーピストンの背後の気体室を、リザーバの気体室に対して遮断している。これにより、ダンパのシリンダチューブの内部に設けられるフリーピストンは、加圧スプリングのストローク量に比例して大きくなるバネ力と、フリーピストンの背後の気体室の容積変化に比例して大きくなる気体バネ力により付勢される。従って、ダンパのシリンダチューブの内部がフリーピストンによって常に加圧され、ダンパが最伸長状態から圧縮作動を開始する当初から圧側減衰バルブによる所定の減衰力が発生する。
また、この油圧緩衝器では、リザーバの気体室の容積変化に依存する気体バネ力を、ダンパのシリンダチューブの内部のフリーピストンに全く及ぼすことがない。従って、フリーピストンの背後の気体室の気体バネ力を適度に発揮させることにより、加圧スプリングのバネ力を小さくすることができ、乗心地を向上できる。
特開2005-30534
特許文献1に記載の油圧緩衝器では、フリーピストンがダンパの伸縮ストロークに起因する通常上昇端を越え、ダンパのシリンダチューブにリザーバから侵入した作動油の高圧余剰油に起因する最上昇端まで上昇するときに、フリーピストンとサブピストンの間のサブタンク室を、フリーピストンの背後の気体室を介することなく、直接的にリザーバに連通している。リザーバからシリンダチューブに侵入した高圧余剰油を、サブタンク室から直接的にリザーバに解放し、シリンダチューブ内の高圧化を回避しようとするものである。
しかしながら、特許文献1に記載の油圧緩衝器では、フリーピストンが移動を繰り返すことで、サブタンク室の作動油がフリーピストンにより掻き上げられてフリーピストンの背後の気体室に侵入することがある。フリーピストンの背後の気体室は、常にリザーバの気体室に対して遮断されているから、サブタンク室から侵入した作動油により徐々に高圧化され、この気体室をシリンダチューブの外部のリザーバ等に対して封止しているシール部材のシール機能を損なうおそれがある。
本発明の課題は、油圧緩衝器において、リザーバからシリンダチューブに侵入した作動油、及びフリーピストンの背後の気体室に侵入した作動油をリザーバに解放することにある。
請求項1の発明は、車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、車体側チューブの内部で該車体側チューブに連結したダンパのシリンダチューブに、車軸側チューブの内部で該車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたメインピストンを摺動自在に挿入し、このメインピストンによりシリンダチューブの内部をピストン側油室とロッド側油室に区画し、メインピストンのピストン側油室とロッド側油室を連絡する流路に伸側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部でメインピストンより上部に該メインピストンと相対するサブピストンを設け、このサブピストンによりシリンダチューブの内部のピストン側油室に対する上方にサブタンク室を区画し、サブピストンのピストン側油室とサブタンク室を連絡可能にする流路に圧側減衰バルブを設け、シリンダチューブの内部でサブピストンより上部に該サブピストンと相対するフリーピストンを移動自在に設け、フリーピストンがダンパの伸縮ストロークに起因する通常上昇端を越え、ダンパのシリンダチューブにリザーバから侵入した作動油の高圧余剰油に起因する最上昇端まで上昇するときに、フリーピストンとサブピストンの間のサブタンク室を、シリンダチューブの外部のリザーバに連通し、フリーピストンをサブピストンの側に向けて付勢する加圧スプリングを有してなる油圧緩衝器において、フリーピストンが下降端〜通常上昇端側にあるときには、フリーピストンの背後の気体室が、リザーバの気体室に対して遮断され、フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの背後の気体室を介してリザーバに連通するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記フリーピストンが有底筒状体をなし、該フリーピストンの底部をサブピストン寄りに配置するとともに、該フリーピストンの下部外周と上部外周のそれぞれにシリンダチューブの内周に常に摺接する上下のシール部材を設け、フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの上下のシール部材に挟まれる間で、フリーピストンの背後の気体室と、シリンダチューブのチューブ壁を内外に貫通する貫通孔と、フリーピストンの筒壁を内外に貫通する貫通孔を介して、リザーバに連通するようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において更に、前記フリーピストンが、シリンダチューブの内周と、車体側チューブの上端部に取付けられている支持軸の外周の間の環状空間に移動自在に設けられ、フリーピストンの中間部外周に、上下のシール部材に挟まれてシリンダチューブの内周に摺接する中間シール部材を設け、フリーピストンの内周に、支持軸の外周に摺接する内周シール部材を設け、フリーピストンの筒壁に設けられる前記貫通孔を、フリーピストンの外周側では下シール部材と中間シール部材の間に開口し、フリーピストンの内周側では内周シール部材の上部に開口し、フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、中間シール部材がシリンダチューブの内周の拡径部に達して該内周から離れ、内周シール部材が支持軸の外周の縮径部に達して該外周から離れるようにしたものである。
(請求項1)
(a)フリーピストンが下降端〜通常上昇端側(通常上昇端に達する直前位置、又は通常上昇端に達した位置)にあるときには、フリーピストンの背後の気体室が、リザーバの気体室に対して遮断される。これにより、ダンパのシリンダチューブの内部に設けられるフリーピストンは、加圧スプリングのストローク量に比例して大きくなるバネ力と、フリーピストンの背後の気体室の容積変化に比例して大きくなる気体バネ力により付勢される。従って、ダンパのシリンダチューブの内部がフリーピストンによって常に加圧され、ダンパが最伸長状態から圧縮作動を開始する当初から圧側減衰バルブによる所定の減衰力が発生する。
また、リザーバの気体室の容積変化に依存する気体バネ力を、ダンパのシリンダチューブの内部のフリーピストンに及ぼすことがない。従って、フリーピストンの背後の気体室の気体バネ力を適度に発揮させることにより、加圧スプリングのバネ力を小さくすることができ、乗心地を向上できる。
但し、フリーピストンの背後の気体室をリザーバの気体室に対して遮断するフリーピストンの移動範囲は、フリーピストンの下降端〜フリーピストンが通常上昇端に達した位置に渡るものであっても良いが、フリーピストンの下降端〜フリーピストンの通常上昇端に達する直前位置に限ることもできる。この場合には、フリーピストンが通常上昇端に達する直前位置から更に上昇したとき、フリーピストンの背後の気体室がリザーバの気体室に連通する。これによれば、リザーバの気体室の大きな容積変化に依存する気体バネ力をフリーピストンの背後の気体室に導入し、大きな反力が必要となる圧縮ストローク上昇端で、衝撃を吸収するのに必要な反力を発生させ、衝撃吸収能力を確保することができる。
(b)リザーバからシリンダチューブに侵入した作動油の高圧余剰油により、フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの背後の気体室を介してリザーバに連通する。これにより、リザーバからシリンダチューブに侵入した高圧作動油を、シリンダチューブ内のサブタンク室からフリーピストンの背後の気体室を介してリザーバに解放するとともに、サブタンク室からフリーピストンの背後の気体室に侵入した作動油も、リザーバに排出される。従って、シリンダチューブの内部の油室及びサブタンク室並びにフリーピストンの背後の気体室の高圧化を回避し、シリンダチューブの内部を外部に対して封止しているシール部材のシール機能を損なうことがない。
(請求項2)
(c)フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの上下のシール部材に挟まれる間で、フリーピストンの背後の気体室と、シリンダチューブのチューブ壁を内外に貫通する貫通孔と、フリーピストンの筒壁を内外に貫通する貫通孔を介して、リザーバに連通するようにし、上述(b)を実現できる。
(請求項3)
(d)フリーピストンの外周に上下のシール部材と中間シール部材を設け、フリーピストンの内周に内周シール部材を設け、フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、中間シール部材がシリンダチューブの内周の拡径部に達して該内周から離れ、内周シール部材が支持軸の外周の縮径部に達して該外周から離れるものとすることにより、上述(c)を実現できる。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図、図2は図1の下部断面図、図3は図1の上部断面図、図4は図2の要部拡大断面図、図5は図3の要部拡大断面図であってフリーピストンの下降端を示す断面図、図6はフリーピストンの通常上昇端を示す断面図である。
フロントフォーク10(油圧緩衝器)は、図1〜図4に示す如く、車体側チューブ(アウタチューブ)11内に車軸側チューブ(インナチューブ)12を摺動自在に挿入し、両チューブ11、12の間に懸架スプリング13を介装するとともに、単筒型ダンパ14を倒立にして内装している。
車体側チューブ11は車体側に支持され、車軸側チューブ12は車軸に結合される。
車体側チューブ11の上端部にはダンパ14のシリンダチューブ16(上シリンダチューブ16A)の上端部がOリングを介して螺着され、シリンダチューブ16の上部開口端はフォークボルト15により閉塞される。フォークボルト15は、Oリングを介して上シリンダチューブ16Aの内周に挿入されて螺着される。
車軸側チューブ12の下端部には車軸ブラケット19が螺着され、車軸側チューブ12と車軸ブラケット19の間にオイルロックカラー17の基端部を挟持している。オイルロックカラー17は車軸側チューブ12の下端部内周にOリングを介して液密に嵌装されるとともに、車軸ブラケット19の内側の底面の上にOリングを介して液密に着座している。また、車軸ブラケット19にはボトムボルト18が外側からOリングを介して液密に螺着されている。このボトムボルト18にはダンパ14のピストンロッド(中空ロッド)20の基端部が螺着されるとともにロックナット18Aでロックされ、このピストンロッド20の先端部をシリンダチューブ16に挿入してある。ピストンロッド20は、シリンダチューブ16(下シリンダチューブ16B)の下端側の開口部に螺着したロッドガイド21のブッシュ21Aで支持され、シール部材21Bを貫通してシリンダチューブ16の内部に挿入されている。シール部材21Bは、シリンダチューブ16の後述する油室43Bを密封し、油室43Bの油がシリンダチューブ16の外に逃げ出すのを阻止する一方向性のシール機能をもつ。尚、ロッドガイド21の外周部にはオイルロックカラー22を設けてある。また、ロッドガイド21の内側端面にはリバウンドスプリング23が支持されている。尚、シリンダチューブ16A、16Bはパイプナット16Cで接続ロックされる。
懸架スプリング13は、オイルロックカラー17の基端部外周段差面と、シリンダチューブ16(下シリンダチューブ16B)に外装して軸方向に係止した孔開きスプリングカラー25(多数の連通孔25Aを備える)の先端部に固定したスプリング受け26との間に介装されている。また、車体側チューブ11と車軸側チューブ12の内部で、ダンパ14の外側にはリザーバ30を構成する油室31と気体室32とが設けられ、油室31と気体室32とは自由界面を介して接触し、気体室32に閉じ込められている気体が気体バネを構成する。これらの懸架スプリング13と気体バネの弾発力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
ダンパ14は、メインバルブ装置(伸側減衰バルブ装置)40と、サブバルブ装置(圧側減衰バルブ装置)50とを有している。ダンパ14は、メインバルブ装置40とサブバルブ装置50の発生する減衰力により、懸架スプリング13と気体バネによる衝撃力の吸収に伴う車体側チューブ11と車軸側チューブ12の伸縮振動を抑制する。
(メインバルブ装置40)
メインバルブ装置40は、ピストンロッド20の先端部にピストンホルダ41を装着し、このピストンホルダ41にメインピストン42を装着している。メインピストン42は、シリンダチューブ16の内部をピストンロッド20が収容されないピストン側油室43Aとピストンロッド20が収容されるロッド側油室43Bとに区画し、該シリンダチューブ16の内部を摺動する。メインピストン42は、伸側減衰バルブ44Aを備えてピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとを連絡可能とする伸側流路44と、圧側減衰バルブ(チェックバルブ)45Aを備えてピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとを連絡可能とする圧側流路45とを備える。
また、メインバルブ装置40は、車軸ブラケット19に螺着してある前述のボトムボルト18に外部から回転操作できるアジャスタ46を設けている。メインバルブ装置40は、アジャスタ46に結合されている減衰力調整ロッド47をピストンロッド20の中空部に通し、アジャスタ46の回転操作により軸方向に進退する減衰力調整ロッド47の先端のニードル47Aにより、ピストンホルダ41に設けてあるピストン側油室43Aとロッド側油室43Bとのバイパス路48の流路面積を調整可能とする。
(サブバルブ装置50)
サブバルブ装置50は、上シリンダチューブ16Aの上端部に螺着されている前述のフォークボルト15にガイドパイプ51(支持軸)を螺着するとともに、ロックナット15Aでロックし、ガイドパイプ51の先端部にピストンホルダ51Aを螺着し、このピストンホルダ51Aにナット51B等によりサブピストン52を保持している。サブピストン52はシリンダチューブ16の内部でメインピストン42に相対配置され、上シリンダチューブ16Aの内周部に液密に接し、前述のピストン側油室43Aの上方にサブタンク室53を区画形成する。サブピストン52は、圧側減衰バルブ54Aを備えてピストン側油室43Aとサブタンク室53とを連絡可能とする圧側流路54と、伸側減衰バルブ55Aを備えてピストン側油室43Aとサブタンク室53とを連絡可能とする伸側流路55(不図示)とを備える。また、ピストンホルダ51Aは、圧側流路54と伸側流路55とをバイパスしてピストン側油室43Aとサブタンク室53とを連絡可能とするバイパス路56を備える。
フォークボルト15に螺合された減衰力調整ロッド58は、アジャスタ59を備えるとともに、ガイドパイプ51に挿入され、アジャスタ59の回転操作により軸方向に進退する先端のニードル58Aによりバイパス流路56の流路面積を調整可能とする。尚、フォークボルト15は頭部端面の中央部にアジャスタ59とそのホルダ59Aを埋込み保持している。
サブバルブ装置50は、上シリンダチューブ16Aの内部であって、上シリンダチューブ16Aとガイドパイプ51の間の環状空間にて、フリーピストン60を移動可能に設けるとともに、フリーピストン60とフォークボルト15との間に介装される加圧スプリング70を有する。加圧スプリング70は、圧縮コイルバネからなり、フリーピストン60をサブピストン52の側に向けて付勢する。
このとき、フリーピストン60は、有底筒状体をなし、フリーピストン60の底部61をサブピストン52寄りに配置するとともに、フリーピストン60の底部61〜筒部62の下部外周に下ピストンリング63L及びオイルシール等の下シール部材64Lを設け、フリーピストン60の筒部62の上部外周に上ピストンリング63U及びオイルシール等の上シール部材64Uを設ける。また、フリーピストン60は、フリーピストン60の底部61の内周凹部にオイルシール等の内周シール部材65を設ける。フリーピストン60がダンパ14の伸縮ストロークに伴なってシリンダチューブ16に進入、退出するピストンロッド20の容積を補償するために上シリンダチューブ16Aとガイドパイプ51の間の環状空間を図5に示す下降端〜図6に示す通常上昇端の間で移動する通常移動域で、下ピストンリング63Lと下シール部材64Lは上シリンダチューブ16Aの下側の小内径部71を摺動し、上ピストンリング63Uと上シール部材64Uは上シリンダチューブ16Aの上側の大内径部72(拡径部)を摺動し、内周シール部材65はガイドパイプ51のストレートな外周を摺動する。フリーピストン60は、上述の通常移動域で、シール部材64L、64Uが上シリンダチューブ16Aの小内径部71、大内径部72を液密に摺動し、内周シール部材65がガイドパイプ51の外周を液密に摺動することにより、サブピストン52の側でピストン側油室43Aに連通しているサブタンク室53と、フリーピストン60の背後の気体室(体積補償室)73とを区画する。
しかるに、サブバルブ装置50は、フリーピストン60が下降端(図5)〜通常上昇端の側(本実施例ではフリーピストン60が通常上昇端に達する直前の狭い移動域に入る直前位置)にあるときには、フリーピストン60の背後の気体室73がリザーバ30の気体室32に対して遮断される。これにより、ダンパ14の圧縮ストロークの通常移動域で、リザーバ30の気体室32の気体バネ力は、フリーピストン60の背後の気体室73に導入されず、該気体室73の気体バネ力を適度に発揮させることにより、加圧スプリング70のバネ力を小さくすることができ、乗心地を向上できる。
そして、フリーピストン60が、図6に示す如く、通常上昇端に達する直前の狭い移動域〜通常上昇端位置(更には後述する高圧余剰油に起因する最上昇端位置)にあるときには、フリーピストン60の背後の気体室73がリザーバ30の気体室32に連通する。これによれば、リザーバ30の気体室32の大きな容積変化に依存する気体バネ力をフリーピストン60の背後の気体室73に導入し、大きな反力が必要となる圧縮ストローク上昇端で、衝撃を吸収するのに必要な反力を発生させ、衝撃吸収能力を確保することができる。
尚、本発明において、サブバルブ装置50は、フリーピストン60が下降端(図5)〜通常上昇端(図6)にある通常移動域の全域で、フリーピストン60の背後の気体室73をリザーバ30の気体室32に対して遮断するものでも良い。
また、サブバルブ装置50は、フロントフォーク10のピストンロッド20がストロークする度に、該ピストンロッド20の外周面に付着した油室31の油をロッドガイド部21のシール部材21Bからシリンダチューブ16の内部に持ち込む。これにより、シリンダチューブ16の内部の油室43A、43B、53の作動油が徐々に増加して高圧余剰油になり、それらの油室43A、43B、53の油圧が高圧化され、フリーピストン60が前述の通常移動域の通常上昇端を越え、更に上方の所定位置たる最上昇端まで上昇するときに、フリーピストン60とサブピストン52の間のサブタンク室53が、シリンダチューブ16の外部のリザーバ30に連通する。本実施例では、サブタンク室53が、フリーピストン60の背後の気体室73を介して、リザーバ30に連通する。これにより、ダンパ14の余剰油及び高圧が、サブタンク室53からフリーピストン60の背後の気体室73経由でシリンダチューブ16の外のリザーバ30に排出され、解放される。
本実施例では、フリーピストン60が通常上昇端を越えたときに、サブタンク室53が、フリーピストン60の上下のシール部材64U、64Lに挟まれる間で、フリーピストン60の背後の気体室73と、上シリンダチューブ16Aのチューブ壁を内外に貫通して大内径部72の下端(大内径部72の範囲内で小内径部71につながるテーパ部)寄りに開口する貫通孔81と、フリーピストン60の筒部62の筒壁を内外に貫通する貫通孔82と、フリーピストン60の外周と上シリンダチューブ16Aの内周の摺動隙間83(図6)を介して、リザーバ30の気体室32に連通する。
具体的には、フリーピストン60の中間部外周に、上下のシール部材64U、64Lに挟まれて上シリンダチューブ16Aの下側の小内径部71に摺接する中間シール部材64Mを設ける。そして、フリーピストン60の筒部62の筒壁に設けられる前記貫通孔82を、フリーピストン60の外周側では下シール部材64Lと中間シール部材64Mの間に開口し、フリーピストン60の内周側では内周シール部材65の上部に開口する。これにより、ダンパ14の圧縮ストロークで、下記(1)〜(3)を実現する。
(1)フリーピストン60が通常上昇端に達する直前の狭い移動域に入ったときに(図6)、フリーピストン60の中間シール部材64Mが上シリンダチューブ16Aの内周の小内径部71から大内径部72に達して該内周から離れる(フリーピストン60の背後の気体室73が貫通孔81、82を介してリザーバ30の気体室32に連通する)。
(2)上述(1)に続いて、フリーピストン60の内周シール部材65がガイドパイプ51のストレートな外周を縮径した縮径部74に達して該外周から離れる(サブタンク室53の高圧余剰油がフリーピストン60の背後の気体室73に流入する)。
(3)上述(2)によりフリーピストン60の背後の気体室73に流入したサブタンク室53の高圧余剰油が、フリーピストン60の背後の気体室73に滞留していた油とともに、フリーピストン60の貫通孔82、摺動隙間83、上シリンダチューブ16Aの貫通孔81を介して、リザーバ30の気体室32に排出される。
尚、フロントフォーク10にあっては、フロントフォーク10の伸縮によって車体側チューブ11と車軸側チューブ12の摺動部からリザーバ30の気体室32、フリーピストン60の背後の気体室73のそれぞれに侵入した空気を排出するための排気プラグ33、34を、フォークボルト15に設けてある。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)フリーピストン60が下降端〜通常上昇端側(通常上昇端に達する直前位置、又は通常上昇端に達した位置)にあるときには、フリーピストン60の背後の気体室73が、リザーバ30の気体室32に対して遮断される。これにより、ダンパ14のシリンダチューブ16の内部に設けられるフリーピストン60は、加圧スプリング70のストローク量に比例して大きくなるバネ力と、フリーピストン60の背後の気体室73の容積変化に比例して大きくなる気体バネ力により付勢される。従って、ダンパ14のシリンダチューブ16の内部がフリーピストン60によって常に加圧され、ダンパ14が最伸長状態から圧縮作動を開始する当初から圧側減衰バルブ54Aによる所定の減衰力が発生する。
また、リザーバ30の気体室32の容積変化に依存する気体バネ力を、ダンパ14のシリンダチューブ16の内部のフリーピストン60に及ぼすことがない。従って、フリーピストン60の背後の気体室73の気体バネ力を適度に発揮させることにより、加圧スプリング70のバネ力を小さくすることができ、乗心地を向上できる。
但し、フリーピストン60の背後の気体室73をリザーバ30の気体室32に対して遮断するフリーピストン60の移動範囲は、フリーピストン60の下降端〜フリーピストン60が通常上昇端に達した位置に渡るものであっても良いが、フリーピストン60の下降端〜フリーピストン60の通常上昇端に達する直前位置に限ることもできる。この場合には、フリーピストン60が通常上昇端に達する直前位置から更に上昇したとき、フリーピストン60の背後の気体室73がリザーバ30の気体室32に連通する。これによれば、リザーバ30の気体室32の大きな容積変化に依存する気体バネ力をフリーピストン60の背後の気体室73に導入し、大きな反力が必要となる圧縮ストローク上昇端で、衝撃を吸収するのに必要な反力を発生させ、衝撃吸収能力を確保することができる。
(b)リザーバ30からシリンダチューブ16に侵入した作動油の高圧余剰油により、フリーピストン60が通常上昇端を越えたときに、サブタンク室53が、フリーピストン60の背後の気体室73を介してリザーバ30に連通する。これにより、リザーバ30からシリンダチューブ16に侵入した高圧作動油を、シリンダチューブ16内のサブタンク室53からフリーピストン60の背後の気体室73を介してリザーバ30に解放するとともに、サブタンク室53からフリーピストン60の背後の気体室73に侵入した作動油も、リザーバ30に排出される。従って、シリンダチューブ16の内部の油室43A、43B及びサブタンク室53並びにフリーピストン60の背後の気体室73の高圧化を回避し、シリンダチューブ16の内部を外部に対して封止しているシール部材(フォークボルト15のOリング、ロッドガイド21のシール部材21B等)のシール機能を損なうことがない。
(c)フリーピストン60が通常上昇端を越えたときに、サブタンク室53が、フリーピストン60の上下のシール部材64U、64Lに挟まれる間で、フリーピストン60の背後の気体室73と、シリンダチューブ16のチューブ壁を内外に貫通する貫通孔81と、フリーピストン60の筒壁を内外に貫通する貫通孔82を介して、リザーバ30に連通するようにし、上述(b)を実現できる。
(d)フリーピストン60の外周に上下のシール部材64U、64Lと中間シール部材64Mを設け、フリーピストン60の内周に内周シール部材65を設け、フリーピストン60が通常上昇端を越えたときに、中間シール部材64Mがシリンダチューブ16の内周の大内径部72(拡径部)に達して該内周から離れ、内周シール部材65がガイドパイプ51の外周の縮径部74に達して該外周から離れるものとすることにより、上述(c)を実現できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。尚、本発明のシール部材は、オイルシール、Oリング等のいずれであってもよい。
図1は油圧緩衝器を示す全体断面図である。 図2は図1の下部断面図である。 図3は図1の上部断面図である。 図4は図2の要部拡大断面図である。 図5は図3の要部拡大断面図であってフリーピストンの下降端を示す断面図である。 図6はフリーピストンの通常上昇端を示す断面図である。
符号の説明
10 フロントフォーク(油圧緩衝器)
11 車体側チューブ
12 車軸側チューブ
14 ダンパ
16、16A、16B シリンダチューブ
20 ピストンロッド
30 リザーバ
32 気体室
42 メインピストン
43A ピストン側油室
43B ロッド側油室
44 伸側流路
44A 伸側減衰バルブ
51 ガイドパイプ(支持軸)
52 サブピストン
53 サブタンク室
54 圧側流路
54A 圧側減衰バルブ
60 フリーピストン
64L 下シール部材
64U 上シール部材
64M 中間シール部材
65 内周シール部材
70 加圧スプリング
71 小内径部
72 大内径部(拡径部)
73 気体室
74 縮径部
81 貫通孔
82 貫通孔
83 摺動隙間

Claims (3)

  1. 車体側チューブに車軸側チューブを摺動自在に挿入し、
    車体側チューブの内部で該車体側チューブに連結したダンパのシリンダチューブに、車軸側チューブの内部で該車軸側チューブに連結したピストンロッドに設けたメインピストンを摺動自在に挿入し、このメインピストンによりシリンダチューブの内部をピストン側油室とロッド側油室に区画し、メインピストンのピストン側油室とロッド側油室を連絡する流路に伸側減衰バルブを設け、
    シリンダチューブの内部でメインピストンより上部に該メインピストンと相対するサブピストンを設け、このサブピストンによりシリンダチューブの内部のピストン側油室に対する上方にサブタンク室を区画し、サブピストンのピストン側油室とサブタンク室を連絡可能にする流路に圧側減衰バルブを設け、
    シリンダチューブの内部でサブピストンより上部に該サブピストンと相対するフリーピストンを移動自在に設け、
    フリーピストンがダンパの伸縮ストロークに起因する通常上昇端を越え、ダンパのシリンダチューブにリザーバから侵入した作動油の高圧余剰油に起因する最上昇端まで上昇するときに、フリーピストンとサブピストンの間のサブタンク室を、シリンダチューブの外部のリザーバに連通し、
    フリーピストンをサブピストンの側に向けて付勢する加圧スプリングを有してなる油圧緩衝器において、
    フリーピストンが下降端〜通常上昇端側にあるときには、フリーピストンの背後の気体室が、リザーバの気体室に対して遮断され、
    フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの背後の気体室を介してリザーバに連通することを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記フリーピストンが有底筒状体をなし、該フリーピストンの底部をサブピストン寄りに配置するとともに、該フリーピストンの下部外周と上部外周のそれぞれにシリンダチューブの内周に常に摺接する上下のシール部材を設け、
    フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、サブタンク室が、フリーピストンの上下のシール部材に挟まれる間で、フリーピストンの背後の気体室と、シリンダチューブのチューブ壁を内外に貫通する貫通孔と、フリーピストンの筒壁を内外に貫通する貫通孔を介して、リザーバに連通する請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記フリーピストンが、シリンダチューブの内周と、車体側チューブの上端部に取付けられている支持軸の外周の間の環状空間に移動自在に設けられ、
    フリーピストンの中間部外周に、上下のシール部材に挟まれてシリンダチューブの内周に摺接する中間シール部材を設け、
    フリーピストンの内周に、支持軸の外周に摺接する内周シール部材を設け、
    フリーピストンの筒壁に設けられる前記貫通孔を、フリーピストンの外周側では下シール部材と中間シール部材の間に開口し、フリーピストンの内周側では内周シール部材の上部に開口し、
    フリーピストンが通常上昇端を越えたときに、中間シール部材がシリンダチューブの内周の拡径部に達して該内周から離れ、内周シール部材が支持軸の外周の縮径部に達して該外周から離れる請求項2に記載の油圧緩衝器。
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