以下、実施形態を図面を用いて説明する。図中の二重の四角印は、外部端子を示している。外部端子は、例えば、半導体チップ上のパッド、あるいは半導体チップが収納されるパッケージのリードである。外部端子を介して供給される信号には、端子名と同じ符号を使用する。信号が伝達される信号線には、信号名と同じ符号を使用する。先頭に”/”の付く信号は、負論理を示している。
図1は、一実施形態における試験される強誘電体メモリFMの例を示している。強誘電体メモリFMは、例えば、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用して形成されている。強誘電体メモリFMは、例えば、ICカード等の無線タグ(RFID)のワークメモリや、携帯電話等の携帯端末のワークメモリとして使用される。強誘電体メモリFMは、アドレスバッファADB、ワードデコーダWDEC、コラムデコーダCDEC、コマンドバッファCMDB、タイミング制御回路TCNT、プレートドライバPD、ワードドライバWD、メモリコアCOREおよびデータ入出力バッファIOBを有している。図1では、主に読み出し動作に必要な回路を記載している。このため、書き込み動作に必要なビット線の電圧制御回路等は、記載を省略している。
アドレスバッファADBは、アドレス信号ADをアドレス端子を介して受信し、受信した信号をワードデコーダWDECおよびコラムデコーダCDECに出力する。ワードデコーダWDECは、アドレス信号ADの上位ビット(ロウアドレスRAD)をデコードしてロウデコード信号を生成し、生成した信号をワードドライバWDおよびプレートドライバPDに出力する。コラムデコーダCDECは、アドレス信号の下位ビット(コラムアドレスCAD)をデコードしてコラムデコード信号を生成し、生成した信号をデータ入出力バッファIOB等に出力する。
コマンドバッファCMDBは、チップセレクト信号/CSおよびライトイネーブル信号/WE等のコマンド信号をコマンド端子を介して受信し、受信した信号を解読し、読み出し制御信号または書き込み制御信号をタイミング制御回路TCNTに出力する。タイミング制御回路TCNTは、読み出し制御信号または書き込み制御信号を受け、プレートドライバPD、ワードドライバWD、データ入出力バッファIOBおよびセンスアンプSA等を動作させるタイミング信号を出力する。
プレートドライバPDは、タイミング制御回路TCNTからのタイミング信号およびワードデコーダWDECからのロウデコード信号に応答して、所定のプレート線PLを選択する。選択されたプレート線PLは、所定の期間低レベルから高レベルに変化する。ワードドライバWDは、タイミング制御回路TCNTからのタイミング信号およびワードデコーダWDECからのロウデコード信号に応答して、所定のワード線WLを選択する。選択されたワード線WLは、所定の期間低レベルから高レベルに変化する。
メモリコアCOREは、2T2Cタイプのメモリセルおよび1T1Cタイプのメモリセルを有するメモリセルアレイARYと、センスアンプSAと、ツインセンスアンプTSAとを有している。以下、2T2Cタイプのメモリセルを2T2Cセルと称し、1T1Cタイプのメモリセルを1T1Cセルと称する。2T2Cセルは、図の縦方向に沿って配置され、相補のビット線対BL1、/BL1に接続されている。1T1Cセルは、マトリックス状に配置されている。図の縦方向に並ぶ1T1Cセルの列は、ビット線BL2(またはBL2、...BLn(nは、例えば、512)に接続されている。図の横方向に並ぶ2T2Cセルおよび1T1Cセルは、共通のワード線WLおよび共通のプレート線PLに接続されている。2T2Cセルおよび1T1Cセルには、データ入出力端子I/Oで受けるユーザデータが書き込まれる。後述するように、2T2Cセルからビット線対BL1、/BL1に読み出されるデータは、ツインセンスアンプTSAを動作するためのリファレンス電圧としても使用される。
ビット線BL1、/BL1に接続されたセンスアンプSAは、ビット線BL1、/BL1の電圧差を増幅し、ビット線BL1に対応するノードからセンスアンプ出力信号SOUT1(読み出しデータ)を出力する。ツインセンスアンプTSAは、2つのセンスアンプSAを有している。例えば、ビット線BL2に接続されたツインセンスアンプTSAでは、センスアンプSAの一方は、ビット線BL1、BL2の電圧差を増幅する。センスアンプSAの他方は、ビット線/BL1、BL2の電圧差を増幅する。ビット線BL1、/BL1の電圧は、図2に示すプリセンスアンプPSAを介して、論理0に対応するリファレンス電圧または論理1に対応するリファレンス電圧として、各ツインセンスアンプTSAに供給される。
データ入出力バッファIOBは、メモリコアCOREから読み出される複数ビットの読み出しデータのうち、例えば16ビットを、コラムデコード信号に応じて選択し、選択した読み出しデータをデータ入出力端子I/Oに出力する。データ入出力端子I/Oは、例えば、16ビットである。
図2は、図1に示した強誘電体メモリFMのメモリコアCOREの例を示している。2T2Cセルは、トランスファトランジスタ(nMOSトランジスタ)対RT1、RT2および強誘電体キャパシタ対RF1、RF2を有している。強誘電体キャパシタRF1は、一端がトランスファトランジスRT1を介してビット線BL1に接続され、他端がプレート線PLに接続されている。強誘電体キャパシタRF2は、一端がトランスファトランジスタRT2を介してビット線/BL1に接続され、他端がプレート線PLに接続されている。トランスファトランジスタRT1、RT2のゲートは、共通のワード線WLに接続されている。強誘電体キャパシタRF1、RF2は、互いに異なる論理値(相補の論理レベル)を記憶する。強誘電体キャパシタRF1、RF2の容量値は、記憶するデータの論理に応じて異なる。すなわち、強誘電体キャパシタRF1、RF2は、データの論理に応じた電荷を蓄積可能である。
1T1Cセルは、トランスファトランジスタ(nMOSトランジスタ)T1および単一の論理レベルを記憶する強誘電体キャパシタF1を有している。なお、実際には、2T2Cセルは、2つの1T1Cセルを配置することで形成される。すなわち、図の横方向に配置される強誘電体キャパシタRF1、RF2、F1のレイアウトピッチは同じであり、図の横方向に配置されるトランスファトランジスタRT1、RT2、T1のレイアウトピッチは同じである。
ビット線BL1、/BL1に対応するセンスアンプSAは、pMOSトランジスタP1、P2およびnMOSトランジスタN1、N2を含むフリップフロップを有している。pMOSトランジスタP1、P2のソースは、pMOSトランジスタP3、P4を介して電源線VDDに接続される。nMOSトランジスタN1、N2のソースは、nMOSトランジスタN3、N4を介して接地線VSSに接続される。フリップフロップの出力ノードは、キャパシタC1、C2を介して接地線VSSに接続される。フリップフロップの出力ノードの一方は、nMOSトランジスタN5およびプリセンスアンプPSAを介してビット線BL1に接続される。フリップフロップの出力ノードの他方は、nMOSトランジスタN6およびプリセンスアンプPSAを介してビット線/BL1に接続される。
プリセンスアンプPSAは、電源線VDDと接地線VSSの間に接続されたi対のpMOSトランジスタ(ソースフォロア回路)を有している。プリセンスアンプPSAは、ビット線(例えば、BL1)の電圧の変化に応じて、出力ノード(例えば、SOUT1)の電圧を変化する。
強誘電体メモリFMに読み出しコマンドが供給されたとき、2T2Cセルの読み出し動作は、次のように実行される。まず、ロウアドレスRADに応じて選択されたワード線WLおよびプレート線PLが、低レベルから高レベルに順次に変化する。プレート線PLの高レベルへの変化により、強誘電体キャパシタRF1、RF2からビット線BL1、/BL1に電荷が読み出され、ビット線BL1、/BL1の電圧がそれぞれ変化する。ビット線BL1、/BL1に読み出される電荷量は、強誘電体キャパシタRF1、RF2の残留分極値に応じて異なる。プリセンスアンプPSAは、ビット線BL1、/BL1の電圧の変化に応じて、出力ノードの電圧を変化する。
プリセンスアンプPSAが動作を開始した後、制御信号CKが低レベルから高レベルに変化する。センスアンプSAのキャパシタC1、C2は、プリセンスアンプPSAの出力信号に応じた電荷を蓄積し、各キャパシタC1、C2の一端に強誘電体キャパシタRF1、RF2から読み出される電荷に応じた電圧を生成する。
次に、センスアンプイネーブル信号/SAEが高レベルから低レベルに変化し、センスアンプイネーブル信号SAEが低レベルから高レベルに変化する。これにより、センスアンプSAのフリップフロップが活性化される。フリップフロップは、相補の入力でそれぞれ受ける電圧を差動増幅し、2T2Cセルに保持されていたデータの論理レベルを生成する。すなわち、出力ノードSOUT1は、2T2Cセルに保持されていたデータの論理に応じて、電源電圧VDDまたは接地電圧VSSに変化する。なお、センスアンプイネーブル信号/SAE、SAEは、タイミング制御回路TCNTにより生成される。
1T1Cセルの読み出し動作は、2T2Cセルの読み出し動作と同様に実行される。但し、ツインセンスアンプTSA内の各センスアンプSAの入力の一方は、プリセンスアンプPSAを介してビット線BL1または/BL1の電圧変化を受ける。ツインセンスアンプTSAを採用する強誘電体メモリFMでは、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF1、RF2の一方が常に論理1を記憶し、他方が常に論理0を記憶する。このため、1T1Cセルの強誘電体キャパシタF1が論理1、論理0の何れを記憶しているときにも、ツインセンスアンプTSAの一方のセンスアンプSAによりデータの論理を生成できる。このため、ツインセンスアンプTSAによる1T1Cセルの読み出しマージンは、2T2Cセルの読み出しマージンと同じにできる。
図3は、一実施形態における試験システムTSYSの例を示している。この例では、試験システムTSYSは、高温放置試験を実施するための恒温槽TCを含む。まず、半導体製造工程により半導体ウエハWAF上に複数のメモリFMが形成される。例えば、メモリFMは、試験工程において、ウエハWAFから切り出される前にLSIテスタTESTにより試験される。あるいは、試験工程において、パッケージされたメモリFMがLSIテスタTESTにより試験される。LSIテスタTESTからはメモリFMのアクセス動作を制御する信号/CS、/WE、AD、I/O、電源電圧VDDおよび接地電圧VSSがメモリFMに供給される。恒温槽TC内に収納されるメモリFMは、例えば、試験バスTBUSを介してLSIテスタTESTに接続される。図では、1つのメモリFMがLSIテスタTESTに接続されているが、複数のメモリFM(例えば、4個、16個あるいは256個)をLSIテスタTESTに一度に接続してもよい。
LSIテスタTESTは、チップセレクト信号/CS、ライトイネーブル信号/WE、アドレス信号ADおよび書き込みデータ信号I/OをメモリFMに供給し、メモリFMから読み出しデータ信号I/Oを受ける。そして、製造工程内の試験工程において、メモリFMが試験が実施される。試験方法の詳細は、図13に示す。
図4は、強誘電体キャパシタのヒステリシスループを示している。横軸は、強誘電体キャパシタに印加される電圧Vを示し、縦軸は、強誘電体キャパシタの誘電分極値Pを示している。電圧Vは、ビット線BLの電圧VBLに対するプレート線PLの電圧VCP(VCP−VBL)を示している。縦軸上の黒い丸印は、強誘電体キャパシタに電圧が印加されないときの残留分極値を示している。
論理1の書き込みは、ビット線BLが高レベルに設定され、プレート線PLが低レベルに設定されることで行われる。このとき、強誘電体キャパシタの分極値は、点Fを経由して点Aまで変化する。すなわち、点Aの分極値は、論理1の記憶を示す。一方、論理0の書き込みは、ビット線BLが低レベルに設定され、プレート線PLが高レベルに設定されることで行われる。このとき、強誘電体キャパシタの分極値は、点Cを経由して点Dまで変化する。すなわち、点Dの分極値は、論理0の記憶を示す。
強誘電体メモリFMの読み出し動作では、プレート線PLは、高レベル(VDD)に設定される。強誘電体キャパシタが論理1を保持しているとき、強誘電体キャパシタから発生する電荷量は、点Cの分極値と点Aの残留分極値の差に対応するJ1である。強誘電体キャパシタが論理0を保持しているとき、強誘電体キャパシタから発生する電荷量は、点Cの分極値と点Dの残留分極値の差に対応するJ0である。
2T2Cセルは、相補の論理を記憶する。このため、図2に示したビット線対BL1、/BL1に接続されたセンスアンプSAは、電荷量J0、J1にそれぞれ対応するビット線対BL1、/BL1の電圧の差を増幅する。図2に示したビット線BL2に接続されたツインセンスアンプTSAは、1T1Cセルが論理1を記憶するときに、電荷量J1に対応するビット線BL2の電圧と、電荷量J0に対応するビット線BL1(または/BL1)の電圧との差を増幅する。一方、ツインセンスアンプTSAは、1T1Cセルが論理0を記憶するときに、電荷量J0に対応するビット線BL2の電圧と、電荷量J1に対応するビット線BL1(または/BL1)の電圧との差を増幅する。
点A(論理1)の残留分極値を有する強誘電体キャパシタの読み出し動作を実行するとき、プレート線PLの高レベルへの変化により、分極値は、点Bを経由して点Cにシフトする。読み出し動作後に、分極値は、点Cから点Dにシフトする。この状態は論理0の記憶状態に相当する。このため、メモリセルからの論理1の読み出しにより、メモリセルに保持されている論理は失われる。論理1を保持するためには、再書き込み動作が必要である。例えば、再書き込み動作では、ビット線BLが高レベルに設定されている間に、プレート線PLが高レベルから低レベルに設定される。これにより、強誘電体キャパシタの分極値は、点Eを経て点Fへと移動する。この後、ビット線が低レベルに設定され、ワード線WLが高レベルから低レベルに設定されることで、分極値は点Aに戻り、論理1の再書き込みが完了する。
図5は、論理1側にインプリントされた強誘電体キャパシタのヒステリシスループを示している。実線のヒステリシスループNRMLは、インプリントされていない図4の状態を示す。破線のヒステリシスループINP1は、論理1側にインプリントされた状態を示す。
強誘電体キャパシタに論理1が書き込まれた後、長い時間TINPが経過すると、ヒステリシスループは、破線で示したように図の右側(プラス側)にシフトする。論理1を記憶する強誘電体キャパシタの残留分極値は、図4に比べて小さくなる。また、論理1側にインプリントされた強誘電体キャパシタに論理0を書き込んだときにも、残留分極値は、図4に比べて小さくなる。
残留分極値が小さくなることで、読み出し動作時に発生する電荷量J0、J1は、図4に比べて大きくなる。このため、図の左側に示すように、時間Tの経過に伴いインプリントは進行し、読み出し動作時のビット線に読み出される電圧VBLは、徐々に高くなる。なお、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF1が論理1側にインプリントされるとき、逆の論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2は、論理0側にインプリントされる。
図6は、論理0側にインプリントされた強誘電体キャパシタのヒステリシスループを示している。実線のヒステリシスループNRMLは、インプリントされていない図4の状態を示す。一点鎖線のヒステリシスループINP0は、論理0側にインプリントされた状態を示す。
強誘電体キャパシタに論理0が書き込まれた後、長い時間TINPが経過すると、ヒステリシスループは、一点鎖線で示したように図の左側(マイナス側)にシフトする。論理0を記憶する強誘電体キャパシタの残留分極値は、図4に比べて大きくなる。また、論理0側にインプリントされた強誘電体キャパシタに論理1を書き込んだときにも、残留分極値は、図4に比べて大きくなる。
残留分極値が大きくなることで、読み出し動作時に発生する電荷量J0、J1は、図4に比べて小さく。このため、図の左側に示すように、時間Tの経過に伴いインプリントは進行し、読み出し動作時のビット線に読み出される電圧VBLは、徐々に低くなる。
図7は、論理1側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cセルのヒステリシスループの例を示している。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。1T1Cセルの強誘電体キャパシタF1の残留分極値を黒い丸印で示す。2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF1の残留分極値を網掛けの丸印で示す。2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2の残留分極値を白い丸印で示す。この例では、論理1側にインプリントされた状態(INP1)で、データを書き換えることなく読み出し動作が実行される。
論理1側にインプリントされた強誘電体キャパシタF1、RF1の残留分極値は、図5の論理1と同じである。強誘電体キャパシタRF2は、論理1の逆の論理(=”0”)を記憶しているため、論理0側にインプリントされており(INP0)、その残留分極値は図6の論理0と同じである。読み出し動作において、強誘電体キャパシタF1から発生する電荷量J1と強誘電体キャパシタRF1から発生する電荷量RJ1は同じである。電荷量J1、RJ1は、インプリントされていない状態の電荷量に比べて大きい。一方、強誘電体キャパシタRF2から発生する電荷量RJ0は、インプリントされていない状態の電荷量に比べて小さい。
この例では、論理1を記憶する1T1Cセルからデータを読み出すときのリファレンス電圧は、論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2から生成される電荷量RJ0に応じて生成される。ツインセンスアンプTSAは、インプリントされていないときに比べて大きい電荷量の差D1に対応する電圧差を増幅する。このため、図に示したインプリント状態では、読み出しマージンは向上する。
2T2Cセルからのデータを読み出すときの電荷量の差もD1であり、読み出しマージンは向上する。さらに、論理0側にインプリントされた状態で、データを書き換えることなく読み出し動作が実行されるときも電荷量の差はD1であり、読み出しマージンは向上する。読み出し後に強誘電体キャパシタF1とRF1の残留分極値(黒い丸印と網掛けの丸印)は、ループINP1上に△印で示した論理0の位置に移動する。強誘電体キャパシタRF2の残留分極値(白い丸印)は、図の”0”に戻る。強誘電体キャパシタF1とRF1は、前述の再書き込み動作によりループINP1を経由して元の位置”1”に戻る。
図8は、論理0側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cのヒステリシスループの例を示している。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値の印は、図7と同じである。この例では、論理0側にインプリントされた状態で、逆の論理が1T1Cセルおよび2T2Cに書き込まれ、読み出し動作が実行される。
強誘電体キャパシタF1、RF1の残留分極値は、図6の論理1と同じである。強誘電体キャパシタRF2は、論理1の逆の論理(=”0”)が書き込まれるため、その残留分極値は、図5の論理0と同じである。読み出し動作において、強誘電体キャパシタF1、RF1から発生する電荷量J1、RJ1は同じである。電荷量J1、RJ1は、インプリントされていない状態の電荷量に比べて小さい。一方、強誘電体キャパシタRF2から発生する電荷量RJ0は、インプリントされていない状態の電荷量に比べて大きい。
この例においても、論理1を記憶する1T1Cセルからデータを読み出すときのリファレンス電圧は、論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2から生成される電荷量RJ0に応じて生成される。ツインセンスアンプTSAは、インプリントされていないときに比べて小さい電荷量の差D0に対応する電圧差を増幅する。このため、図に示したインプリント状態では、読み出しマージンは減少する。2T2Cセルからのデータを読み出すときの電荷量の差もD0であり、読み出しマージンは減少する。しかしながら、ツインセンスアンプ方式および2T2Cセルの読み出しマージンは、元々大きいため、ツインセンスアンプTSAおよびセンスアンプSAは、正しいデータを出力する。
さらに、論理1側にインプリントされた状態で、逆の論理が1T1Cセルおよび2T2Cに書き込まれた後に読み出し動作が実行されるときも、電荷量の差はD0であり、読み出しマージンは減少する。このとき、強誘電体キャパシタF1の残留分極値(黒い丸印)は、図の論理0に位置する。強誘電体キャパシタRF1、RF2の残留分極値(網掛けの丸印と白い丸印)は、互いに入れ替わる。
図9は、論理1側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cのヒステリシスループの例を示している。但し、この例では、2T2Cセルのみに逆の論理(=”0”)が書き込まれ、読み出し動作が実行される。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値の印は、図7と同じである。
強誘電体キャパシタF1の残留分極値は、図5の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。このため、読み出し動作時に強誘電体キャパシタF1から発生する電荷量J1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。強誘電体キャパシタRF1の残留分極値は、図5の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。このため、読み出し動作時に強誘電体キャパシタRF1から発生する電荷量RJ0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。強誘電体キャパシタRF2の残留分極値は、図6の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。このため、読み出し動作時に強誘電体キャパシタRF2から発生する電荷量RJ1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。
この例では、論理1を記憶する1T1Cセルからデータを読み出すときのリファレンス電圧は、論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF1から生成される電荷量RJ0に応じて生成される。ツインセンスアンプTSA内のビット線BL1に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D1に対応する電圧差を増幅する。ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D11に対応する電圧差を増幅する。ここで、論理1を記憶する強誘電体キャパシタF1に対応するビット線の電圧VBLは、論理1を記憶する強誘電体キャパシタRF2に対応するビット線の電圧VBLより常に高い。このため、ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1(RF2)に対応するセンスアンプSAは、1T1Cセルに記憶された論理を常に”1”と判定する。すなわち、図に示したインプリント状態では、読み出しマージンが低下しても誤動作しない。
図10は、論理0側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cのヒステリシスループの例を示している。但し、この例では、2T2Cセルのみに逆の論理(=”1”)が書き込まれ、読み出し動作が実行される。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値の印は、図7と同じである。
強誘電体キャパシタF1の残留分極値は、図6の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。読み出し動作時に強誘電体キャパシタF1から発生する電荷量J0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。強誘電体キャパシタRF1の残留分極値は、図6の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。読み出し動作時に強誘電体キャパシタRF1から発生する電荷量RJ1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。強誘電体キャパシタRF2の残留分極値は、図5の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。読み出し動作時に強誘電体キャパシタRF2から発生する電荷量RJ0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。
この例では、論理0を記憶する1T1Cセルからデータを読み出すときのリファレンス電圧は、論理1を記憶する強誘電体キャパシタRF1から生成される電荷量RJ1に応じて生成される。ツインセンスアンプTSA内のビット線BL1に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D0に対応する電圧差を増幅する。ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D00に対応する電圧差を増幅する。ここで、論理0を記憶する強誘電体キャパシタF1に対応するビット線の電圧VBLは、論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2に対応するビット線の電圧VBLより常に低い。このため、ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1(RF2)に対応するセンスアンプSAは、1T1Cセルに記憶された論理を常に”0”と判定する。すなわち、図に示したインプリント状態では、読み出しマージンが低下しても誤動作しない。
図11は、論理1側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cのヒステリシスループの例を示している。但し、この例では、1T1Cセルのみに逆の論理(=”0”)が書き込まれ、読み出し動作が実行される。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値の印は、図7と同じである。
強誘電体キャパシタF1の残留分極値は、図5の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。電荷量J0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。強誘電体キャパシタRF1の残留分極値は、図5の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。電荷量RJ1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。強誘電体キャパシタRF2の残留分極値は、図6の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。電荷量RJ0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。
この例では、ツインセンスアンプTSA内のビット線BL1(RF1)に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D1に対応する電圧差を増幅する。ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1(RF2)に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D00に対応する電圧差を増幅する。ここで、論理0を記憶する強誘電体キャパシタF1に対応するビット線の電圧VBLは、論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2に対応するビット線の電圧VBLより常に高い。このため、インプリントが進行し、電荷量D00が電荷量D1より大きくなると、ツインセンスアンプTSAは、1T1Cセルに記憶された論理0を論理1として読み出す。すなわち、インプリントの進行により、誤動作ERRが発生する。従来の強誘電体メモリの試験方法では、図11に示した読み出しマージン不良は、検出できない。
図12は、論理0側にインプリントされた1T1Cセルおよび2T2Cのヒステリシスループの例を示している。但し、この例では、1T1Cセルのみに逆の論理(=”1”)が書き込まれ、読み出し動作が実行される。ヒステリシスループを示す線の意味は、図5および図6と同じである。強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値の印は、図7と同じである。
強誘電体キャパシタF1の残留分極値は、図6の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。電荷量J1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。強誘電体キャパシタRF1の残留分極値は、図6の論理0と同じであり、インプリントの進行に伴い増加する。電荷量RJ0およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い減少する。強誘電体キャパシタRF2の残留分極値は、図5の論理1と同じであり、インプリントの進行に伴い減少する。電荷量RJ1およびビット線に生成される電圧VBLは、インプリントの進行に伴い増加する。
この例では、ツインセンスアンプTSA内のビット線BL1(RF1)に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D0に対応する電圧差を増幅する。ツインセンスアンプTSA内のビット線/BL1(RF2)に対応するセンスアンプSAは、電荷量の差D11に対応する電圧差を増幅する。ここで、論理1を記憶する強誘電体キャパシタF1に対応するビット線の電圧VBLは、論理1を記憶する強誘電体キャパシタRF2に対応するビット線の電圧VBLより常に低い。このため、インプリントが進行し、電荷量D11が電荷量D0より大きくなると、ツインセンスアンプTSAは、1T1Cセルに記憶された論理1を論理0として読み出す。すなわち、インプリントの進行により、誤動作ERRが発生する。従来の強誘電体メモリの試験方法では、図12に示した読み出しマージン不良は、検出できない。
図13は、図3に示した試験システムTSYSによる強誘電体メモリFMの試験方法を示している。図13に示すフローは、強誘電体メモリFMのウエハプロセスが完了した後、試験工程で実施される。試験工程は、強誘電体メモリFMの製造工程に含まれる。
まず、オペレーション100において、1T1Cセルおよび2T2Cセルにチェッカーパターンが書き込まれる。チェッカーパターンは、着目するメモリセルと、この着目するメモリセルに隣接するメモリセルに、互いに逆の論理を書き込む試験パターンである。例えば、図2において、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF1と、1T1Cセルの強誘電体キャパシタF1に論理1が書き込まれ、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2に論理0が書き込まれる(正パターン)。なお、チェッカーパターンがメモリセルに書き込まれるため、上記強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列に隣接する強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列には、逆の論理が書き込まれる。チェッカーパターンは、図3に示したLSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することでメモリセルに書き込まれる。試験プログラムTPRGは、磁気媒体または光磁気媒体等に格納されている。
次に、オペレーション102において、恒温槽TC内の強誘電体メモリFMは、インプリントを進行するために、例えば200℃から300℃の高温状態で数時間放置される。高温状態の間、LSIテスタTESTは、強誘電体メモリFMに電源電圧VDDや信号の供給を停止する。なお、LSIテスタTESTは、強誘電体メモリFMに電源電圧VDDを供給し続け、強誘電体メモリFMをスタンバイ状態に維持してもよい。高温での放置により、論理1を記憶する強誘電体キャパシタF1、RF1は、図5に示したように論理1側にインプリントされる。論理0を記憶する強誘電体キャパシタRF2は、図6に示したように論理0側にインプリントされる。また、強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の残留分極値が減少し(減極)、ヒステリシスループは小さくなる。
次に、オペレーション104において、データが正しく保持されていることを確認するために、1T1Cセルおよび2T2Cセルに書き込まれた論理が読み出される。正しい論理が読み出せない強誘電体メモリFMは、不良品として扱われる。すなわち、インプリントの評価試験とともに、データ保持特性の評価試験を実施できる。オペレーション104は、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。なお、強誘電体メモリFMのデータ保持特性が予め評価されているとき、オペレーション104は省略できる。
次に、オペレーション106において、1T1Cセルの強誘電体キャパシタF1にチェッカーパターンの逆パターンが書き込まれ、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF1、RF2にチェッカーパターンの正パターンが書き込まれる。オペレーション106は、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。オペレーション106は、1T1Cセルの逆パターン(裏パターン)の書き込みを兼ねている。このため、後述する裏パターンの試験(オペレーション112から120)において、高温放置の前に逆パターンを書き込む処理を省略できる。
具体的には、例えば、論理1側にインプリントした強誘電体キャパシタF1に論理0が書き込まれる。論理1側にインプリントした強誘電体キャパシタRF1に論理1が書き込まれる。論理0側にインプリントした強誘電体キャパシタRF2に論理0が書き込まれる。すなわち、着目する強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列は、図11のインプリント状態になる。着目する強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列に隣接する強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列には、逆の論理が書き込まれる。このため、この隣接する列では、図12のインプリント状態になる。
なお、1T1Cセルの書き込み動作が、2T2Cセルに保持された論理に影響を与えないとき、すなわち、2T2Cセルに保持された正パターンが破壊されないとき、2T2Cセルに正パターンを書き込む必要はない。例えば、プレート線PLとともにビット線BL1、/BLが高レベルすることで、2T2Cセルの正パターンは、破壊されることなく保持される。
次に、オペレーション108において、ウエイトタイムが挿入される(例えば、1秒)。オペレーション108は、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。ウエイトタイムにより、各強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の電極を確実にディスチャージでき、インプリント状態を正しく評価できる。なお、ウエイトタイムを挿入することなく、ディスチャージされることが予め評価されているとき、オペレーション108は省略できる。
次に、オペレーション110において、データが正しく保持されていることを確認するために、1T1Cセルに書き込まれた逆パターンおよび2T2Cセルに書き込まれた正パターンが読み出される。正しい論理が読み出せない強誘電体メモリFMは、読み出しマージンが足りない不良品として扱われる。すなわち、オペレーション110により、図11および図12に示した読み出しマージンが劣化した強誘電体キャパシタF1を検出できる。なお、オペレーション110は、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。
次に、オペレーション112において、オペレーション102と同様に、恒温槽TC内の強誘電体メモリFMは、高温状態で数時間放置される。高温での放置により、逆パターンが書き込まれた各強誘電体キャパシタF1は、論理1側または論理0側にインプリントされる。次に、オペレーション114において、オペレーション104と同様に、データが正しく保持されていることを確認するために、1T1Cセルおよび2T2Cセルに書き込まれた論理が読み出される。なお、オペレーション114は、オペレーション104と同様に省略できる。
次に、オペレーション116において、オペレーション106と同様に、強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2にチェッカーパターンの正パターンが書き込まれる。すなわち、1T1Cセルの強誘電体キャパシタF1のみに、逆パターンと逆の論理のデータが書き込まれる。これにより、ある強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列は、図12のインプリント状態になる。ある強誘電体キャパシタF1、RF1、RF2の列に隣接する列は、図11のインプリント状態になる。なお、2T2Cセルへの正パターンの書き込みは、オペレーション106と同様に省略できる。
次に、オペレーション118において、オペレーション108と同様に、ウエイトタイムが挿入される(例えば、1秒)。なお、オペレーション118は、オペレーション108と同様に省略できる。次に、オペレーション120において、オペレーション110と同様に、データが正しく保持されていることを確認するために、1T1Cセルおよび2T2Cセルに書き込まれた正パターンが読み出される。正しい論理が読み出せない強誘電体メモリFMは、不良品として扱われる。すなわち、オペレーション120により、図11および図12に示した読み出しマージンが劣化した強誘電体キャパシタF1を検出できる。このようにして、強誘電体メモリFMの製造は、良品と不良品とに識別されることで実施される。
以上、この実施形態では、強誘電体メモリFMの製造工程(試験工程)において、図13に示した試験フローを実施することで、インプリントにより発生するマージン不良を検出できる。この結果、インプリントによる不良が市場で発生することを防止でき、信頼性を向上できる。
図14は、別の実施形態における試験システムTSYSによる強誘電体メモリFMの試験方法を示している。上述した実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。図14に示すフローは、図1に示した強誘電体メモリFMのウエハプロセスが完了した後、試験工程で実施される。試験工程は、強誘電体メモリFMの製造工程に含まれる。
この実施形態は、図13の試験フローにオペレーション111、121を追加している。但し、LSIテスタTESTは、オペレーション100、106、116の書き込み動作を通常の電源電圧VDD(Typ.)で実行し、オペレーション104、110、114、120の読み出し動作を通常より高い電源電圧VDD(High)で実行する。その他の試験フローは、図13と同じである。オペレーション100、104、106、108、110、111、114、116、118、120、121は、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。
電源電圧VDDは、ビット線BL(BL1、/BL1、BL2など)およびプレート線PLの高レベル電圧として使用される。なお、書き込み動作時の電源電圧VDDは、通常より低い電源電圧VDD(Low)を使用して実行されてもよい。なお、書き込み動作時の電源電圧VDDは、通常より低い電源電圧VDD(Low)を使用して実行されてもよい。
例えば、1T1Cセルの記憶ノードが高抵抗成分を介して対応するワード線WLとショートしているとき、ワード線WLの高レベル期間中(1T1Cセルのアクセス中)に、ワード線WLから記憶ノードに電荷が供給される。これにより、記憶ノードからビット線BLに転送される電荷量は増加し、ビット線BLのピーク電圧は、リークがないときに比べて高くなる。ここで、記憶ノードは、強誘電体キャパシタF1とトランスファトランジスタT1との間のノードであり、読み出し動作時に強誘電体キャパシタF1から電荷が読み出されるノードである。
オペレーション104、110、114、120では、読み出し動作時に電源電圧VDDが高く、ワード線WLの高レベル電圧は高い。このため、読み出し動作において、対応するワード線との間に高抵抗リークが存在する1T1Cセルのビット線BLの電圧は、リークがないときに比べて高くなる。この読み出し動作の詳細は、図15に示す。
一方、1T1Cセルの記憶ノードが、高抵抗成分を介して対応しないワード線WLとショートしているとき、1T1Cセルの読み出し動作中に、対応しないワード線WLは低レベルに設定される。このとき、記憶ノードから対応しないワード線に電荷が供給されるため、記憶ノードからビット線BLに転送される電荷量は減少する。ビット線BLのピーク電圧は、リークがないときに比べて低くなる。
オペレーション111では、通常より低い電源電圧VDD(Low)を使用して、1T1Cセルに書き込まれた逆パターンおよび2T2Cセルに書き込まれた正パターンが読み出される。オペレーション121では、通常より低い電源電圧VDD(Low)を使用して、1T1Cセルおよび2T2Cセルに書き込まれた正パターンが読み出される。オペレーション111、121では、読み出し動作時の電源電圧VDDが低く、ワード線WLの高レベル電圧は低い。このため、読み出し動作において、対応しないワード線との間に高抵抗リークが存在する1T1Cセルのビット線BLの電圧は、リークがないときに比べて低くなる。この読み出し動作の詳細は、図16に示す。
図15は、1T1Cセルの記憶ノードが高レベルノードにショートしているときのビット線BLの電圧VBLを示している。1T1Cセルは、図11と同様に、論理1側にインプリントされており、論理0が書き込まれている。図の左側は、読み出し動作時の電源電圧VDDが標準(Typ.)のときのビット線電圧の特性を示している(例えば、図13のオペレーション104、110、114、120)。図の右側は、読み出し動作時の電源電圧VDDが高いとき(High)のビット線電圧の特性を示している(図14のオペレーション104、110、114、120)。
図中の太い破線は、記憶ノードが高レベルノードにリークしている1T1Cセルのビット線電圧を示している。ビット線BLの電圧の上昇率は、リークがないときに比べて高い。このため、電荷量の差D00は差D1より大きくなりやすく、不良を検出しやすい。特に、読み出し動作時の電源電圧VDDが高いときに(High)、不良は、より検出しやすくなる。なお、図の左側に示すように、読み出し動作時の電源電圧VDDが標準(Typ.)のときにも、記憶ノードが高レベルノードにリークしている1T1Cセルの不良を検出できる。
図16は、1T1Cセルの記憶ノードが低レベルノードにショートしているときのビット線BLの電圧VBLを示している。1T1Cセルは、図12と同様に、論理0側にインプリントされており、論理1が書き込まれている。図の左側は、読み出し動作時の電源電圧VDDが標準(Typ.)のときのビット線電圧の特性を示している(例えば、図13のオペレーション104、110、114、120)。図の右側は、読み出し動作時の電源電圧VDDが低いとき(Low)のビット線電圧の特性を示している(図14のオペレーション111、121)。
図中の太い破線は、記憶ノードが低レベルノードにリークしている1T1Cセルのビット線電圧を示している。ビット線BLの電圧の上昇率は、リークがないときに比べて低い。このため、電荷量の差D11は差D0より大きくなりやすく、不良を検出しやすい。特に、読み出し動作時の電源電圧VDDが低いときに(Low)、不良は、より検出しやすくなる。なお、図の左側に示すように、読み出し動作時の電源電圧VDDが標準(Typ.)のときにも、記憶ノードが低レベルノードにリークしている1T1Cセルの不良を検出できる。
さらに、例えば、論理0側にインプリントされ、論理0が書き込まれている2T2Cセルの記憶ノードが低レベルノードにリークしているとする。このとき、読み出し動作時の電源電圧VDDを低くすることで、図15に示した差D00を相対的に大きくでき、不良の2T2Cセルを検出しやすくできる。また、論理1側にインプリントされ、論理1が書き込まれている2T2Cセルの記憶ノードが高レベルノードにリークしているとする。このとき、読み出し動作時の電源電圧VDDを高くすることで、図16に示した差D11を相対的に大きくでき、不良の2T2Cセルを検出しやすくできる。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、1T1Cセルまたは2T2Cセルの少なくともいずれかが高レベルノードまたは低レベルノードにリークしているときに、インプリントの評価試験とともに、リーク不良を検出できる。換言すれば、リーク不良を有するメモリセルを、インプリントによるマージン不良として検出できる。高抵抗成分によるリーク電流は、強誘電体メモリFMの使用とともに徐々に増えるときがあり、信頼度不良の原因になる。高抵抗性のリーク不良を有する強誘電体メモリFMを確実に不良化することで、信頼性を向上できる。
図17は、別の実施形態における試験システムTSYSによる強誘電体メモリFMの試験方法を示している。上述した実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。図17に示すフローは、図1に示した強誘電体メモリFMのウエハプロセスが完了した後、試験工程で実施される。試験工程は、強誘電体メモリFMの製造工程に含まれる。
この実施形態は、論理1のインプリントが進みやすく、論理0のインプリントが進みにくいことが、信頼性評価等により予め分かっているときに有効である。図14と同様に、書き込み動作は通常の電源電圧VDD(Typ.)で実行される。読み出し動作は、オペレーション122Aを除き、通常より高い電源電圧VDD(High)で実行される。オペレーション100A、104、106A、108、110、122Aは、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。
論理1のインプリントが支配的なとき、まず、オペレーション100Aにおいて、1T1Cセルおよび2T2CセルにALL”1”(正パターン)が書き込まれる。このとき、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2には、インプリントが進みにくい論理0が書き込まれる。次に、図14と同様に、オペレーション102、104が実施される。
次に、オペレーション106Aにおいて、1T1CセルのみにALL”0”(逆パターン)が書き込まれる。ウエイトタイムが挿入された後、オペレーション110において、図14と同様に、1T1Cセルに書き込まれた逆パターン(論理0)および2T2Cセルに書き込まれた正パターン(論理1)が読み出される。そして、正しい論理が読み出せない強誘電体メモリFMは、不良品として扱われる。
この後、オペレーション122Aにおいて、通常より低い電源電圧VDD(Low)で、1T1Cセルおよび2T2CセルにALL”0”(逆パターン)が書き込まれる。これにより、論理1のインプリントが進むことを防止する。ALL”0”の書き込み状態では、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2は、論理1を保持し、インプリントが進みやすい。しかし、この例では、論理1のインプリントの進行により、強誘電体キャパシタRF2の電荷量RJ1のみが増加する。したがって、読み出しマージンは増加し、オペレーション122Aの後に信頼度不良が発生することはない。
この実施形態では、読み出し動作は、通常より高い電源電圧VDD(High)で実行される。しかし、読み出し動作は、通常の電源電圧VDD(Typ.)で実行されてもよい。このとき、オペレーション122Aは省略してもよい。また、図13と同様に、オペレーション104、108、およびオペレーション106Aの2T2Cセルへの正パターンの書き込みは省略できる。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、インプリントの特性が予め分かっているときに、正パターンと逆パターンのいずれかの高温放置(インプリントの進行)および読み出しチェックを省略できる。この結果、試験方法を簡略化でき、試験コストを削減できる。
図18は、別の実施形態における試験システムTSYSによる強誘電体メモリFMの試験方法を示している。上述した実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。図18に示すフローは、図1に示した強誘電体メモリFMのウエハプロセスが完了した後、試験工程で実施される。試験工程は、強誘電体メモリFMの製造工程に含まれる。
この実施形態は、論理0のインプリントが進みやすく、論理1のインプリントが進みにくいことが、信頼性評価等により予め分かっているときに有効である。図14と同様に、書き込み動作は通常の電源電圧VDD(Typ.)で実行される。読み出し動作は、オペレーション122Bを除き、通常より高い電源電圧VDD(High)で実行される。オペレーション100B、104、106B、108、110、122Bは、LSIテスタTESTが試験プログラムTPRGを実行することで行われる。
論理0のインプリントが支配的なとき、まず、オペレーション100Bにおいて、1T1Cセルおよび2T2CセルにALL”0”(正パターン)が書き込まれる。このとき、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2には、インプリントが進みにくい論理1が書き込まれる。次に、図14と同様に、オペレーション102、104が実施される。
次に、オペレーション106Bにおいて、1T1CセルのみにALL”1”が書き込まれる。ウエイトタイムが挿入された後、オペレーション110において、図14と同様に、1T1Cセルに書き込まれた逆パターン(論理1)および2T2Cセルに書き込まれた正パターン(論理0)が読み出される。そして、正しい論理が読み出せない強誘電体メモリFMは、不良品として扱われる。
この後、オペレーション122Bにおいて、通常より低い電源電圧VDDで、1T1Cセルおよび2T2CセルにALL”1”(逆パターン)が書き込まれる。これにより、論理0のインプリントが進むことを防止する。ALL”1”の書き込み状態では、2T2Cセルの強誘電体キャパシタRF2は、論理0を保持し、インプリントが進みやすい。しかし、この例では、論理0のインプリントの進行により、強誘電体キャパシタRF2の電荷量RJ1のみが減少する。したがって、読み出しマージンは増加し、オペレーション122Aの後に信頼度不良が発生することはない。
この実施形態では、読み出し動作は、通常より高い電源電圧VDD(High)で実行される。しかし、読み出し動作は、通常の電源電圧VDD(Typ.)で実行されてもよい。このとき、オペレーション122Bは省略してもよい。また、図13と同様に、オペレーション104、108、およびオペレーション106Bの2T2Cセルへの正パターンの書き込みは省略できる。以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
図19は、別の実施形態における試験システムTSYSの例を示している。この例では、試験システムTSYSは、LSIテスタTESTと独立に、高温放置試験を実施するための恒温槽TCを有している。その他の構成は、図3と同じである。
図13のオペレーション102等に示した高温での放置では、各強誘電体メモリFMは、LSIテスタTESTから外されて、恒温槽TC内に収納される。LSIテスタTESTと恒温槽TC間の強誘電体メモリFMの移動は、例えば、自動搬送システムを用いて行われる。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、LSIテスタTESTと恒温槽TCとが互いに独立に設置される試験システムTSYSにおいても、インプリントにより発生するマージン不良を検出でき、インプリントによる不良が市場で発生することを防止できる。
図20は、試験される強誘電体メモリFMの別の例を示している。図1と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。この実施形態では、メモリセルアレイARYは、冗長ビット線RBLと、冗長ビット線RBLに接続された冗長メモリセルRMC(冗長1T1Cセル)とを有している。冗長ビット線RBLは、図2の1T1Cセルと同様に、プリセンスアンプPSAを介してツインセンスアンプTSAに接続されている。また、強誘電体メモリFMは、プログラム部PRG、アドレス比較部ACMPおよび冗長制御回路REDCNTを有している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
プログラム部PRGは、ヒューズまたは強誘電体メモリセル等の不揮発性の素子を有している。プログラム部PRGは、不揮発性の素子がプログラムされることにより、1T1Cセルに接続された不良のビット線BL(BL2等)のアドレスを記憶し、冗長コラムアドレスRCADとして出力する。アドレス比較部ACMPは、コラムアドレスCADが冗長コラムアドレスRCADと一致するときに、一致信号COINを活性化する。
冗長制御回路REDCNTは、一致信号COINの非活性化中に通常のビット線BLを選択し、一致信号COINの活性化中に冗長ビット線RBLを選択する。これにより、不良のビット線BLが冗長ビット線RBLに置き換えられ、不良が救済される。また、冗長制御回路REDCNTは、試験信号TESTの活性化中に、一致信号COINの論理に関わりなく、冗長ビット線RBLを強制的に選択する。試験信号TESTは、外部端子を介して供給されてもよく、試験コマンドとして強誘電体メモリFMの外部から供給されてもよい。
図20に示した強誘電体メモリFMは、図13、図14、図17または図18に示した試験方法を用いて製造される。このとき、図のフロー内の1T1Cセルは、冗長メモリセルRMCを含む。但し、冗長メモリセルRMCのインプリントを評価するために、図に示したフローは、試験信号TESTが非活性化された状態だけでなく、試験信号TESTが活性化された状態でも実行される。これにより、プログラム部PRGのプログラム状態に関わりなく、冗長メモリセルRMCをアクセスできる。また、図20には冗長ビット線RBLを記載し、上記回路の動作説明を行なっているが、冗長ワード線についても同様の回路搭載と動作が可能である。
図21は、試験される強誘電体メモリFMの別の例を示している。図1と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。この実施形態では、メモリセルアレイARYは、パリティビット線PBLと、パリティビット線PBLに接続されたパリティメモリセルPMC(パリティ1T1Cセル)とを有している。パリティビット線PBLは、図2の1T1Cセルと同様に、プリセンスアンプPSAを介してツインセンスアンプTSAに接続されている。パリティメモリセルPMCは、2T2Cセルおよび1T1Cセルに書き込まれるデータのパリティデータを記憶する。また、強誘電体メモリFMは、パリティ制御回路PARCNTを有している。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
パリティ制御回路PARCNTは、書き込み動作時に、2T2Cセルおよび1T1Cセルに書き込まれるデータのパリティデータを生成し、生成したパリティデータをパリティメモリセルPMCに書き込む。また、パリティ制御回路PARCNTは、読み出し動作時に、パリティ1T1Cセルから読み出されるデータを用いて、2T2Cセルおよび1T1Cセルから読み出されるデータの誤りを検出する。パリティ制御回路PARCNTは、誤りを検出したときに、読み出しデータの誤りを訂正し、データ入出力バッファIOBに出力する。
パリティ制御回路PARCNTは、試験信号TESTの活性化中に、通常のビット線BLのいずれかの代わりにパリティビット線PBLを強制的に選択する。試験信号TESTは、外部端子を介して供給されてもよく、試験コマンドとして強誘電体メモリFMの外部から供給されてもよい。
図21に示した強誘電体メモリFMは、図13、図14、図17または図18に示した試験方法を用いて製造される。このとき、図のフロー内の1T1Cセルは、パリティメモリセルPMCを含む。但し、パリティメモリセルPMCのインプリントを評価するために、図に示したフローは、試験信号TESTが非活性化された状態だけでなく、試験信号TESTが活性化された状態でも実行される。これにより、パリティ1T1Cセル(PMC)を通常の1T1Cセルとしてアクセスできる。すなわち、1T1Cセルおよび2T2Cセルに書き込まれる論理に関わりなく、パリティ1T1Cセルに任意の論理を書き込むことができる。さらに、1T1Cセルおよび2T2Cセルから読み出される論理に関わりなく、パリティ1T1Cセルから任意の論理を読み出すことができる。
図22は、試験される強誘電体メモリFMの別の例を示している。図1と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。この実施形態では、ツインセンスアンプTSAは、プリセンスアンプPSAを介して出力される2T2Cセルの読み出しデータを受ける。プリセンスアンプPSAは、図2に示したプリセンスアンプ、あるいは、ビット線GNDセンス方式のプリセンスアンプ(BGSアンプ)である。その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
BGSアンプは、例えば、チャージトランスファと称する電荷転送回路、電荷蓄積回路および電圧生成回路を有している。BGSアンプは、読み出し動作時に次のように動作する。まず、プレート線PLに電圧が印加されたときに、電荷転送回路は、ビット線BL(BL1、/BL1、BL2、...BLn)の電圧が変動しないように、強誘電体キャパシタからビット線BLに読み出される電荷を電荷蓄積回路に転送する。電圧生成回路は、電荷蓄積回路に転送された電荷量に応じた電圧を生成し、生成した電圧をセンスアンプSAおよびツインセンスアンプTSAに出力する。
以上の実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
単一の論理レベルを記憶する強誘電体キャパシタを有する第1メモリセルと、相補の論理レベルを記憶する強誘電体キャパシタ対を有する第2メモリセルと、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じて論理レベルを生成するツインセンスアンプとを有し、前記ツインセンスアンプは、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じた電圧と前記強誘電体キャパシタ対の一方から読み出される電荷に応じた電圧とを差動増幅する第1センスアンプと、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じた電圧と前記強誘電体キャパシタ対の他方から読み出される電荷に応じた電圧とを差動増幅する第2センスアンプとを有する強誘電体メモリの製造方法であって、
前記第1および第2メモリセルに第1論理を書き込み、
前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対のインプリントを進めるために、強誘電体メモリを高温下で放置し、
前記第1メモリセルに前記第1論理と逆の第2論理を書き込み、
前記第1メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が前記第2論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記2)
付記1記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対のインプリントを進めるために、強誘電体メモリを高温下で放置し、
前記第1メモリセルに前記第1論理を書き込み、
前記第1メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が前記第1論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記3)
付記1または付記2記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルに保持されている論理の読み出し時の電源電圧を、前記第1および第2メモリセルへの論理の書き込み時の電源電圧と相違させることを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記4)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルは、通常メモリセルと通常メモリセルの不良を救済するための冗長メモリセルとを含み、
前記通常メモリセルおよび前記冗長メモリセルから読み出される論理が直前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記5)
付記1ないし付記3のいずれか1項記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルは、通常メモリセルと通常メモリセルのパリティビットを記憶するパリティメモリセルとを含み、
前記通常メモリセルおよび前記パリティメモリセルから読み出される論理が直前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記6)
付記1ないし付記5のいずれか1項記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルに高温下で放置する前と逆の論理を書き込むときに、前記第2メモリセルに高温下で放置する前と同じ論理を書き込むことを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記7)
付記1ないし付記6のいずれか1項記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルに保持されている論理と逆の論理を書き込む前に、前記第1および第2メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が高温下で放置する前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記8)
付記1ないし付記7のいずれか1項記載の強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1メモリセルに高温下で放置する前と逆の論理を書き込んだ後に、前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対の電極の電荷をディスチャージするために、ウエイトタイムを挿入することを特徴とする強誘電体メモリの製造方法。
(付記9)
単一の論理レベルを記憶する強誘電体キャパシタを有する第1メモリセルと、相補の論理レベルを記憶する強誘電体キャパシタ対を有する第2メモリセルと、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じて論理レベルを生成するツインセンスアンプとを有し、前記ツインセンスアンプは、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じた電圧と前記強誘電体キャパシタ対の一方から読み出される電荷に応じた電圧とを差動増幅する第1センスアンプと、前記強誘電体キャパシタから読み出される電荷に応じた電圧と前記強誘電体キャパシタ対の他方から読み出される電荷に応じた電圧とを差動増幅する第2センスアンプとを有する強誘電体メモリの動作試験を実施する試験システムであって、
前記試験システムは、
前記第1および第2メモリセルに第1論理を書き込み、
前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対のインプリントを進めるために、強誘電体メモリを高温下で放置し、
前記第1メモリセルに前記第1論理と逆の第2論理を書き込み、
前記第1メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が前記第2論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする試験システム。
(付記10)
付記9記載の試験システムにおいて、
前記試験システムは、
前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対のインプリントを進めるために、強誘電体メモリを高温下で放置し、
前記第1メモリセルに前記第1論理を書き込み、
前記第1メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が前記第1論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする試験システム。
(付記11)
付記9または付記10記載の試験システムにおいて、
前記試験システムは、前記第1メモリセルに保持されている論理の読み出し時の電源電圧を、前記第1および第2メモリセルへの論理の書き込み時の電源電圧と相違させることを特徴とする試験システム。
(付記12)
付記9ないし付記11のいずれか1項記載の試験システムにおいて、
前記第1メモリセルは、通常メモリセルと通常メモリセルの不良を救済するための冗長メモリセルとを含み、
前記試験システムは、前記通常メモリセルおよび前記冗長メモリセルから読み出される論理が直前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする試験システム。
(付記13)
付記9ないし付記11のいずれか1項記載の試験システムにおいて、
前記第1メモリセルは、通常メモリセルと通常メモリセルのパリティビットを記憶するパリティメモリセルとを含み、
前記試験システムは、前記通常メモリセルおよび前記パリティメモリセルから読み出される論理が直前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする試験システム。
(付記14)
付記9ないし付記13のいずれか1項記載の試験システムにおいて、
前記試験システムは、前記第1メモリセルに高温下で放置する前と逆の論理を書き込むときに、前記第2メモリセルに高温下で放置する前と同じ論理を書き込むことを特徴とする試験システム。
(付記15)
付記9ないし付記14のいずれか1項記載の試験システムにおいて、
前記試験システムは、
前記第1メモリセルに保持されている論理と逆の論理を書き込む前に、前記第1および第2メモリセルに保持されている論理を読み出し、
読み出される論理が高温下で放置する前に書き込んだ論理と異なるとき、強誘電体メモリの不良を検出することを特徴とする試験システム。
(付記16)
付記9ないし付記15のいずれか1項記載の試験システムにおいて、
前記試験システムは、前記第1メモリセルに高温下で放置する前と逆の論理を書き込んだ後に、前記強誘電体キャパシタおよび前記強誘電体キャパシタ対の電極の電荷をディスチャージするために、ウエイトタイムを挿入することを特徴とする試験システム。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点及び利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神及び権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点及び利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良及び変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物及び均等物に拠ることも可能である。
ACMP‥アドレス比較部;ADB‥アドレスバッファ;ARY‥メモリセルアレイ;BL1、/BL1、BL2‥ビット線;CDEC‥コラムデコーダ;CMDB‥コマンドバッファ;COIN‥一致信号;CORE‥メモリコア;F1‥強誘電体キャパシタ;FM‥強誘電体メモリ;IOB‥データ入出力バッファ;TCNT‥タイミング制御回路;PARCNT‥パリティ制御回路;PBL‥パリティビット線;PD‥プレートドライバ;PL‥プレート線;PMC‥パリティメモリセル;PRG‥プログラム部;PSA‥プリセンスアンプ;RBL‥冗長ビット線;REDCNT‥冗長制御回路;RF1、RF2‥強誘電体キャパシタ;RMC‥冗長メモリセル;RT1、RT2‥トランスファトランジスタ;SA‥センスアンプ;T1‥トランスファトランジスタ;TC‥恒温槽;TSA‥ツインセンスアンプ;TSYS‥試験システム;WAF‥半導体ウエハ;WD‥ワードドライバ;WDEC‥ワードデコーダ;WL‥ワード線