荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』シリーズの人気エピソードを、“全編ヴェネツィアロケ”を敢行して映画化した『岸辺露伴は動かない　懺悔室』（5月23日公開）より、罪深き呪いの物語が垣間見える場面写真11点が公開された。本作を彩る登場人物たちが各々の想いを胸に、“幸福”と“絶望”が絡み合う物語の一端が写し出されている。

【画像】『岸辺露伴は動かない 懺悔室』そのほかの場面写真

　『ジョジョの奇妙な冒険』に登場した人気漫画家・岸辺露伴（演：高橋一生）が特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を駆使し、奇怪な事件に立ち向かう物語。原作漫画に、映画オリジナルエピソードを加え、ヴェネツィアの幻想的な街並みを背景に、時空を超えて続く「呪い」に満ちたサスペンスが展開する。

　ヴェネツィアに降り立った漫画家・岸辺露伴が、路地裏でこの街の象徴である美しい仮面を拾い上げる場面写真は、するどく射ぬくような目が印象的。露伴はこの街にどんな影を見出しているのか――。

　そして、露伴が訪れた教会の懺悔室で聞いてしまった仮面を被った男の「告白」から始まる罪深き奇妙な「呪い」の物語も映し出される。汚れた身なりをした浮浪者・ソトバ（戸次重幸）に、冷たい視線を向ける男・水尾（大東駿介）。怯えた浮浪者の表情には“絶望”がにじみ出る。ソトバから「幸せの絶頂の時に“絶望”を味わう」呪いをかけられ、次々と襲ってくる「幸福」から逃れて生きてきた水尾が、命をかけたポップコーンを使った試練に挑む姿もとらえている。

　そして、仮面を通して露伴と知り合う美しき仮面職人・マリア（玉城ティナ）の姿も。

　露伴の行く先々に現れる謎の男・田宮（井浦新）と対峙する深刻な顔のマリア。さらに、ウェディングドレスを抱きかかえながら天を仰ぐ田宮を見つめる露伴の姿が…。人の心や記憶を本にして読み、さらに命令を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を使ってマリアを読む露伴。そこには、どんな過去がつづられているのか――。

　そして、「岸辺露伴」シリーズに欠かすことができない存在である露伴の担当編集の泉京香（飯豊まりえ）は、今回も変わらずの明るさを振りまいている。手に持った帽子を大きく振って、真っ白い歯が印象的な男性といっしょにボートに乗って現れる京香の姿は、ヴェネツィアならではの場面。露伴の抑えられない好奇心によって聞いてしまった扉から、「罪深き呪いの物語」はどのような結末へ向かうのか――。

　邦画初“全編ヴェネツィアロケ”を敢行した映像美にも期待が高まる場面写真ばかりだ。