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朝日新聞デジタル

乗るだけじゃない楽しさを “カスタムカーの祭典”東京オートサロン2026

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2026.01.15

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トヨタのGAZOO Racingのフラッグシップモデルとして25年12月に発表された「GR GT」は650馬力以上のV8ハイブリッド搭載で「公道を走るレーシングカー」がコンセプト

トヨタのGAZOO Racingのフラッグシップモデルとして25年12月に発表された「GR GT」は650馬力以上のV8ハイブリッド搭載で「公道を走るレーシングカー」がコンセプト

  • 小川フミオ
    モータージャーナリスト

    クルマ雑誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。新車の試乗記をはじめ、クルマの世界をいろいろな角度から取り上げた記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。趣味としては、どちらかというとクラシックなクルマが好み。1年に1台買い替えても、生きている間に好きなクルマすべてに乗れない……のが悩み(笑)。 <p id="gallery"></p>

クルマって、たんなる移動の道具じゃない。って考えたいひとは、けっこう多い。そう感じさせてくれる自動車ショー「東京オートサロン2026」(TAS)が開催された。

スーパースポーツから軽トラまでが大集合

幕張メッセを会場に、26年1月9日から11日の週末に開催されたTASは、主催者発表で27万人を超える入場者を集めた。

ものすごい入場者で、軽い気持ちで出かけたら、満員電車のような混み方に圧倒されるはず。(トヨタ)GRのスーパースポーツから、軽トラまで、メーカーの力の入れ方もかなりのものだ。

幕張メッセで4つの区画を使っての展示と屋外では試乗体験、さらにコンサートと内容はもりだくさん
幕張メッセで4つの区画を使っての展示と屋外では試乗体験、さらにコンサートと内容はもりだくさん

そもそも“カスタムカーの祭典”とも呼ばれるショー。いわゆるショップとかガレージが、量産車をベースに、自分たちの想像力の翼をはばたかせて改造したクルマが主役なのは、いまも変わっていない。

そこにあって、大メーカーが、大きなブース面積を使って、大々的に新車を並べるのに“ちょっと違う”と違和感を持つ、むかしからのファンもいるようだ。

私などは、ジムニーをメルセデス・ベンツGクラスそっくりに改造するセンスも好きだし、大パワーのクルマとかキラキラと輝くようなボディーのクルマへの情熱ぶりにも好感を抱いている。

「モンスターハンター(カプコンのアクションゲーム)の世界にスズキがあったら」をコンセプトにデザインされた「ジムニーノマド」(奥)と「DR-Z4S」
「モンスターハンター(カプコンのアクションゲーム)の世界にスズキがあったら」をコンセプトにデザインされた「ジムニーノマド」(奥)と「DR-Z4S」
サーキット志向のシボレー「コルベットZ06」は475kWの最高出力をもち静止から97kphまでを2.6秒で加速する性能ぶりと、ごく少数のみの販売とのことで注目されていた
サーキット志向のシボレー「コルベットZ06」は475kWの最高出力をもち静止から97kphまでを2.6秒で加速する性能ぶりと、ごく少数のみの販売とのことで注目されていた

大手も力を入れるモータースポーツ

いっぽうで、メーカーの気合の入れ方も、間違いなく、TASの見どころだ。ドライブのたのしさを前面に押し出した出展車のまわりは、案の定、黒山の人だかりだった。

GR GTベースの「GR GT3」は市販車をベースとするカスタマーモータースポーツのトップカテゴリーFIA GT3規格に沿って開発されている
GR GTベースの「GR GT3」は市販車をベースとするカスタマーモータースポーツのトップカテゴリーFIA GT3規格に沿って開発されている

モータースポーツを出展車の核にすえていたのは、(トヨタ)GR、ダイハツ、ホンダ、そしてスバル。

注目を集めていたスバル「WRX STI Sport #PROTOTYPE」は2.4リッター直噴ターボエンジンとAWDのドライブトレインにシリーズ初となる6段マニュアル変速機を組み合わせている
注目を集めていたスバル「WRX STI Sport #PROTOTYPE」は2.4リッター直噴ターボエンジンとAWDのドライブトレインにシリーズ初となる6段マニュアル変速機を組み合わせている

ホンダは、スポーツEVから、今季のF1でアストンマーティン・アラムコ・F1チームにエンジンを供給することまで、幅広い話題を提供。シビックやプレリュードのスポーツバージョンなどとともに、注目を集めていた。

ホンダ「TRAILSPORT HRC Concept」は新型「CR-V」(2月発売予定)をはじめ「ZR-V」「VEZEL」「WR-V」のSUVラインアップをホンダ・レーシング(HRC)がスポーティーに仕立てたラインとして企画中
ホンダ「TRAILSPORT HRC Concept」は新型「CR-V」(2月発売予定)をはじめ「ZR-V」「VEZEL」「WR-V」のSUVラインアップをホンダ・レーシング(HRC)がスポーティーに仕立てたラインとして企画中

モリゾウ(モータースポーツにおける豊田章男・トヨタ自動車会長のオルターエゴ〈別人格〉)をマスタードライバーに迎えたダイハツは、軽自動車ベースのモータースポーツ車両の出展に力が入っていた。

ダイハツがモータースポーツ参加車両として開発中の「K-OPENランニングプロト2」はフロントミドシップエンジンや新設計のサスペンションなど凝った内容
ダイハツがモータースポーツ参加車両として開発中の「K-OPENランニングプロト2」はフロントミドシップエンジンや新設計のサスペンションなど凝った内容

「不祥事(23年の認証試験データ改ざん)から心機一転、がんばろうと思っています」と会場で担当者は私に言い、「おもろいもんを提案し、みんなを楽しくしたい」と言葉を続けた。

上記の「おもろいもん」は、軽トラをベースに、同社のデザイン部が作りあげたアートトラック。クロームパーツと電飾とペイントで仕立て、運転席をのぞくと、シャンデリアと「ナイアガラ」というすだれの電飾も、というぐあい。じっさいに販売してくれないだろうか。

ダイハツの「ハイゼットトラックPTOダンプ 大発命(ダイハツメイ)」は、「暮らしをおもろく、お客様を元気にしたい」との想(おも)いを込めたショーモデルと説明されている
ダイハツの「ハイゼットトラックPTOダンプ 大発命(ダイハツメイ)」は、「暮らしをおもろく、お客様を元気にしたい」との想(おも)いを込めたショーモデルと説明されている

「お祭り」ブースも出現

展示ブースがおもしろかったのは、三菱自動車。「デリカ祭」なるコンセプトで、「デリカミニ」と、1月9日に発売された「デリカD:5」を中心とした、季節はずれのお祭り。

「岡崎と東京にある同社のデザインセンターが協力してコンセプトメーキングしました」と、デリカミニに法被(はっぴ)を着せたようなデカールを手がけた同社のデザイナー氏は解説。

三菱自動車「デリカ祭」は「デリカミニ」とミニバン「デリカD:5」をメインにしつつ、たのしさを前面に押し出した展示ブースが魅力的だった
三菱自動車「デリカ祭」は「デリカミニ」とミニバン「デリカD:5」をメインにしつつ、たのしさを前面に押し出した展示ブースが魅力的だった

三菱車オーナーいがいにもファンの多い「デリ丸。」キャラも随所に配され、ぬいぐるみなど関連グッズも販売されていた。魅力的なTシャツやステッカーは多くのブースにあった。今度はゆっくり選んでみたい、とは会場を1万歩あるき回って疲れ果てた私の感想。 

写真:筆者

フォトギャラリー(レストアされた名車など、本文にない写真も。クリックすると詳しくご覧いただけます)
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