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プロフィール
加藤紀子
ナチュラルな魅力で、歌手としてだけでなく、テレビ、ラジオのレギュラー、ドラマ、コマーシャル、バラエティー番組など多方面で活躍。現在は、コラムニスト・エッセイストとしても活動中。

2007年2月
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2007年2月15日 (木)
エベレスト、寒いだなんて知らなかったよ!?

Norikoheavy_winter_clothing_2  年も変わって何処を紹介しようか……と考える間もなく、まだネパールはエベレストまで紹介してなかったので、昨年に引き続きまして頂点を目指すべく書き綴らせて頂きたいと思います。

 といっても、恐ろしいことにエベレストが寒いということを知らなかった私(私達)。
 明日からエベレストを目指そう! という時に「服の準備は大丈夫ですか?」とコーディネーターのラジャンドラさんにたずねられ「は? ジャケットとデニムと、パッチ(股引きみたいなやつね)は持ってきてます!」と答えると「ダメです、寒過ぎます。今からレンタルしに行きましょう」とカトマンズの冬服レンタル屋さんに連れて行かれ、小さな店の中で物色をするハメに。

 一応テレビに映る私は可愛く見えるような物を選ぼうとするも、ジャケットが異常に薄かったり、サイズがでか過ぎたりしておしゃれ心は皆無。そして機能性で値段が違ったりもしてどうしていいか分からずじまい。それでもジャケットと帽子を借り(今となっては何故買わなかったのかが謎。誰が被ったか分からない帽子を被って過ごすなんて……ね)準備完了。スタッフの一人は一番値段が安く軽そうなダウンジャケットをレンタルしたら、日々中の羽毛が抜け落ち、日に日に寒そうなビニール服に変化していきました、要注意です。

 が、しかしいきなりエベレストには行けないので、標高が高いところでの空気の薄さにも慣れるべく、エベレスト近くの村ナムチェバザールへ向かいます。ここはエベレストへ向かう人達が一度は訪ねると言われているところで、登山に必要な物資から宿泊施設まで揃っています。
 しかし私達はカトマンズからナムチェバザール近くまでヘリコプターで1時間程移動しただけなのに、すでに息は苦しく軽い耳鳴り。ヘリを降りて眼下にはナムチェバザールの村が見えているのに、酸素が少ないせいで、歩くのも一苦労。私の隣を歩くシェルパと呼ばれる女の子達は、荷物をはしごのように積み重ねて担いでくれているにもかかわらずさっささっさと笑いながら村へと進みます。

 一気に年を取ったような気分にもなりながら、ようやく1時間かけてナムチェバザールまで到着しました(なにせ標高3440m!!)。
 そして宿泊するロッジに到着、みんなが飲むというチベッタンティーを入れてもらったのですが、これが微妙なお味。“ヤク”という牛のようなヤギのような動物のミルクからとったバターにお茶の葉とお湯を混ぜて飲むのですがねぇ。栄養はたっぷりっぽいので元気にはなれます。

 さらにバザールという名の通り、毎週決まった曜日に市場が開かれ多くの物が売り買いされているのですが、そこに行くまでもこの“ヤク”の糞がアチコチに落ちているので、空気の薄さにヘロヘロしながら糞をヨロヨロよけながら進まなくてはいけないのです。お茶を飲んでも体力倍低下……です。
 しかし周りは壮大なヒマラヤ山脈に囲まれているこの景色は絵葉書よりも当然クリアで、エベレストまでの道のりが俄然楽しみになるのです。

 という事で、また今回もエベレストまでは行けず……。
 次回こそエベレストの素晴らしさをお伝えします!!

2007年2月 1日 (木)
忘れられないジャナクプルでの夜

Norikovagabond  さて、ネパール第3弾。
 この冬にヒマラヤ山脈を目指そう! という方、そこに行くまでの過程として楽しんで読んで下さいね! そして全然違う過ごし方をする方もごゆるりとお楽しみ下さい!

 さて、前回からインド国境近くの“ジャナクプル”をお送りしていますが、ここは全体として土の道が主流で車も排気ガスバリバリ、なかなか新鮮な空気感は薄く、気合が必要となります。
 車で移動していて「なんでここがこんなに渋滞するの?」と思うと、その先には牛がどっしりのっさり歩いています。
 そう、ここは人間よりも牛のほうがえらいとされているので「どけどけ〜!」という事にはなりません。丑年(うしどし)の私としては有り難い話です。
 しかし、この新鮮な空気感のなさのひとつにこの牛さん達の糞も相まっているわで……。日々たくましくなるわけです。
 そしてお食事も、カトマンズのようなおしゃれレストランは皆無です。
 テレビ画面がザーザーしている屋台で揚げたようなパンや、異常な色のファンタオレンジ風ドリンクやらを街行く人は買い求めます。
 私達は食事をするためにホテルのレストランへ行くと、「え? お客さん?」みたいな目をした数人の従業員に見られながらも、彼らに頑張って作って頂く事に。
 5人のクルーだったので、みんなで味見が出来るよう数種類のカレーをオーダー。
 今日の出来事を話し、翌日の打ち合わせをし、たわいない話をし、コーディネーターのラ ジャンドラさんの歌を聞き30分経過……。調理場の裏は焦ったように従業員が出たり入ったり……。「まさか、なんにも材料がないんじゃ……」と心配になる程カレーの匂いはまったくせず。
 それでもココの時間で過ごすしかないので待つ事1時間強。ようやく1皿目のカレーが登場。ただでさえお腹が空いているのでこの待ちは、おいしい!の一言に尽きます。そしてここでのカレー生活は昼夜併せて2日間続きます。
 初日以降こちらも利口になり、ロケから戻ったら真っ先に野菜、チキン、エビ等カレーのオーダーを済ませてから部屋に戻り、着替えやら翌日の準備をしてレストランに向かう事にしてみました。すると良いタイミングでお食事を頂けて無駄な時間が省かれる様になりました。

 そんな2日目の夜、例の様に美味しくカレーをほおばっていると、フロントの人が「カトウさんに電話がありました」と伝えに来てくれました。
 普段、ロケに行っても事務所から電話が掛かってくる事はなく(マネージャーも同行しないロケばかりなのに!)「何かしら?」と思いながらも、そのままカレーを食しておりました。
でも周りから「掛けたほうがいいよ〜」とさんざん言われたのでラジャンドラさんに付いて来てもらってフロントで電話をしようとすると、「このホテルは着信専用電話です」との事。
「え? 掛けられないの? ホテルなのに?」と言うと、「街の電話屋さんまでどうぞ」とおっしゃる。
「街の電話屋……」
 そんなシステムに遇った事がなかったので戸惑いながら探すと、街角の小さな店のカウンターに1台の電話が載ったお店がありました。
 そこは、掛けたい電話番号を店の人に伝えてパソコンのような物に入力させてから掛けるという状態。その上システム的にカトマンズに一度掛けてから改めて国際電話につなぐという形っぽく、一度の電話に異常な時間が掛かります。
 取り急ぎマネージャーに電話をすると「お兄さんから電話があって、すぐに実家に電話をするように」との事。こういう電話もロケ中にはなかったのでドキドキしながらまた一から同じ順序で母に電話すると、大好きな叔父が2日前に亡くなったとの事。私達の移動と時差で今まで電話がつながらなかったようでした。
 すぐにマネージャーに電話をしてロケ後のスケジュールを確認し、実家に電話をし……と、もどかしい方法で連絡を取るも、個人の電話持ち時間が15分ぐらいしかなく、遠く離れた距離を痛感。

 その後レストランに戻ると、皆は食事を終えても私の帰りを待ってくれていて、電話での事を伝えると一同は椅子を持って外に向かい、偶然にも満天の星の下、探しあてたお香で叔父の冥福を祈ってくれました。

インド国境の近く、神々がいるといわれるジャナクプルでのこの夜は、すぐに帰るに帰れない悲しい距離とはいえ、反対に優しいなにかに包まれた不思議な夜となりました。

 そしてその叔父への想いも一緒に、いざヒマラヤ山脈はエベレストへと向かうのです。

2007年1月 1日 (月)
BONNE ANNÉE 2007!!

Norikobonne_annee_2007  BONNE ANNÉE 2007!!
 また新しい1年のスタートです。
 あっという間のような、充実していたような2006年。
 初めての国にも訪れる事ができて楽しく過ごせました。
 個人的には初のアラスカ、初のマダガスカルには感動いたしました。

 なので引き続き今年も精力的に移動し発見し、この“旅ブログ”で色々と発表できるように頑張っていきたいと思います!
 というのも、すでに行ってみたい国がポコポコと頭に浮かんできていて、すでにガイドブックは購入済み!
 おいしい食べ物や建築物、覚えてみたい言葉……ワクワクです。
 その上、一緒に行ってくれるお友達も登場! 幸先も良く素晴らしいではありませんか!

 しかし、勿論行く前にはしっかりとお仕事をして、旅費を作らなくちゃいけませんね……。
今年は“創る”事をしてみたいので、勉強しつつ形にしていけたらいいな〜と思っています。(具体的じゃなくてごめんね。でも大きく言うと創作なんですよ!)

 是非あなたも素敵な1年を始めて下さい!
 そしてあなたご自身の旅、それにあわせてここでの旅も、是非楽しんで下さいね!
一緒に旅をしましょう!(お勧めの街や私に聞いてみたい国などあったらメール下さいね!)

 と、書きながらやっぱり「今度の長い休みはいつだ?」と今考えている自分が怖いです。

 そして先ほど、前回紹介したネパールより、コーディネーター兼歌手のラジャンドラさんから年賀状メールがきました。
 今はどっちが本職になったのかなあ?
 でも終わった旅がこういう形で続くのもやはり嬉しいものですね!

 紀子

2006年12月19日 (火)
ネパール・マイティリー族の生活に溶けこんでみる!

Norikoa_wall_painting  初めてのネパールは今から約4年前……。
 時間が経てば経つ程にどんどんと記憶に残っていく国となりました。
 前回のカトマンズに続いて今回はインドの国境近くにある“ジャナクプル”という街を紹介しましょう。

 カトマンズに比べて気温は高く、半袖でOK。それでもむしろ暑いくらいです。そしてここにはインドとネパールを結ぶネパール唯一の鉄道が走っており、ちょっと錆び付いた車両には人がいっぱい! 
 噂によると一応一等車と二等車に分かれているらしいのだけど、人が先か荷物が先か、はたまた自転車をどこに載せるか……な勢い。それでも車両に乗れなかった人は鉄道の屋根に乗る始末……。 
 そしていずれの場所から運んだ物を駅で風呂敷広げて売る人やら、家族を迎えに来たついでにそれらを覗く人やらで電車発着の際にはごちゃー!! っと駅は賑わいます。

 そんな中、“マイティリー族”といわれる人達の村に行きました。家の壁は土で作られており、その壁には大きな絵が描かれています。
「近所の子供のいたずらか?」と思うほどヘタウマな絵。牛も鶏も人もリアルじゃないのでなんだか可愛い気もします。
 そしてよくよく聞くと、この絵こそがマイティリー族の人達の伝統アートだそう。1軒ずつ見ていくとそれぞれに違う絵で、カラフルに彩られた立派なものから「下書きのまま諦めたか?」な感じのものまであって、実に楽しい! 
 そしてこの絵は健康を願ったり新婚さんのお祝いまで、近所の人達が総出で時間をかけて描いたりもするそう。実際私も13歳(!)の花嫁さんのお祝いにとお手伝いさせてもらいましたが、絵心のない女は白壁に他の絵の具を付けてしまう始末……やれやれです……(ちなみに結婚式まで夫婦は顔を合わせられないそう。万が一気に入らなかったらどうするのかと心配しちゃいましたが、そんなことがないから結婚するんだろうなあ……)。
 お世話になったお母さんの家を探検すると、土間がありそこを上がった所が居間、キッチンは女子専用で布を被ったお嫁さんが水道もないキッチンで上手に水をやりくりしてお料理を作っています。天井が若干低いとはいえ快適な作り。「今夜は泊まっていくか?」とお父さんは言います。しかしここは家族一緒に食事はせず、男子が先、続いて女子が頂くというきちんとした伝統なり宗教を重んじているのを感じました(突然お邪魔したので宿泊は遠慮しましたが……優しいでしょ、ここの人達!)。
 そして外に出ると、外国人が珍しいらしく子供達がてんこもりになってこっちを見ています。
 片言でもない言葉で遊んでいると、「私の家も見に来て!」「ウチにも!」と私の手をとってそれぞれの家に案内してくれました。
 知らない人への警戒心のなさが無垢でとっても可愛かったので、子供達に甘えてお邪魔すると、しっかりと勉強机があってベッドの上で跳ねて、日々の生活が楽しそうな雰囲気。
今の時代において、知らない人と目を合わせて笑い合える環境って素敵だな〜と心底思いました。

 が、この後のネパールの旅で、ちょっとだけ大変な事がおきてしまったのです……。

2006年12月 8日 (金)
小学生の文通から始まっていた!? ネパールへの憧れ

Norikooh_nepal  今年もそろそろ終わりに近づいて参りました。
 あんな事こんな事……とこの1年、神様に何度もいろんな事をお願いして乗り切ったような……。
 そこで、今回は神様がいるといわれる神の国ネパールをご紹介!

 そもそも、小学校もしくは中学の頃は外国と言えば英語の時間に出てくる“ケン”や“エミリー”がいるアメリカかオーストラリアしか知らなかった私。
 そんな時中学の先生が「ネパールの人と文通をしませんか?」と提案。「どこそれ? 何があるの? どんな出会い?」と鼻息荒く、つたない英語で必死に手紙を書き、初めて外国人と交流を持ったのがネパール(でもその手紙は誰に届くか分からず、無記名無写真という結構荒っぽいもの)。
 2ヵ月後、ある男の子から届いたお返事には「僕の国には岩がたくさんあります。楽しい所です」と書いてあり、それだけがネパールの印象となっておりました(他の事も書いてくれたと思うのだけど、記憶がそれで止まっています……)。

 それから十数年……。テレビの仕事でネパールに行く事に!
 まずはカトマンズ。
 関西空港から約9時間で到着、春先のとても気持ちの良いお天気、プラッと散歩をすると、街の中は活気にあふれ、ところ狭しと、人とお店がひしめき合っています。
 ブッダの絵を売る店、硫黄の匂いたっぷりの岩塩、砂埃まみれになっているブランケット……、力を感じます。
 そしてやはりネパールといえば、行かない訳にいかないのが寺院。
 大小いくつもの寺院があり、多くの人がそれぞれに向かいます。そしてその人達の手には小さなマラカスのような道具が。
 「?」と思って聞いてみると、それは「マニ車」という法具で、丸い上の部分には幾十にも巻かれた紙のお経が入っており、それの柄を使ってクルクルと廻すとお経を1回読んだ事になるそう。しかしこれがなかなか難しい。
 初心者は廻す事に集中してしまい、まずお経を読んだ気分にはたどり着かないと思います……。
 そして仏教最古の寺院と呼ばれている“スワヤンブナート”へ。
 何段もの階段を上がっていくと、どーんとそびえ立つ立派な寺院。
 そこには先ほどのマニ車が小サイズの物から中くらいのものまでたくさんあり、人はそれを「せーの!」の勢いで手を貼り付けて廻します。
 これも初心者にはイベント的な感覚で、お経を読むという事を忘れさせてしまいます……。
 しかし、ここから見下ろすカトマンズは素晴らしい光景で、自分の目がブッダのあの目になれたような気分がします。

 で、インドにも近いという事で行く前から気になっていた大好きなカレーに!
 レストランへ行くと、お上品なシルバーのトレーにお椀ほどのサイズのカレーが3種類乗っかって登場。味はふんわりな感じ。
 「オレ、カレー!」みたいな主張はなく穏やかな味でした。もちろん手で食べてもよしだけど、観光客にはスプーンも出されて優しい配慮。
 他には“モモ”という蒸し餃子もあり、これもカレー味で最高に美味しい!
 観光客用の別のレストランにはショータイムがあり、民族衣装を着た人達が踊ったり歌ったりするのだけど、ある女性の本職が警察官という事実をコーディネイターさんから聞いた時にはさすがにびっくりしました! 日本では考えられない副職ですね……(ちなみにこの旅のコーディネイター、ラジャンドラさんの本職は歌手で、これまた考えられない副職。彼は自分の歌をいかなる時も踊り付きで歌い続け、私達を虜にしました)。

 そしてこのカトマンズ、なんと水道が朝は7時~9時、夜は5時~7時までしか出ないらしく、私達の生活の贅沢さを思い知らされた気がしました。

 楽しさいっぱいのネパール、まだまだ続きます!